「鼻」はなぜあるのでしょうか?
 
「鼻」は左右に「鼻腔」という空間が1対あり、その鼻腔の周辺には「副鼻腔」という空間が4対あります。
そして「鼻腔」は吸気の加温や加湿、除塵作用などを担っており、「副鼻腔」は空気の交換、吸気の温度や湿度の調整などを担っているといわれています。
 
「鼻」は、においをかぐことにおいても重要な器官ですよね。
においは鼻から入り、鼻腔の上のほうにある「嗅上皮」に届きます。そしてそこにある、においを感じる細胞「嗅細胞」を刺激して、神経を通って脳に伝えられ「におい」を判断する、という流れです。
 
ですので「鼻」がなければ、細菌やウイルスは体内に入るわ、肺には負担がかかるわ、おいしいものもおいしく感じない!なんてことになってしまいます。
 
「鼻」に入った異物は「鼻腔」の除塵作用により、「鼻水」や「くしゃみ」といったかたちで外に排出されます。
よく「鼻水」が出ているからと言ってすぐお薬を飲もうとする方がいますが、「鼻水」は『鼻やのどについた異物を洗い流すために出ている』ため、「鼻水」が出ても個人の判断で安易にお薬を飲むことはしないようにし、主治医や薬剤師の指導に従いましょう。
また、「くしゃみ」も以前紹介したように、時速300km、風邪の時は1回のくしゃみで約200万個のウイルスが3メートル先まで飛びます。「マスク」はマナーの一つ。ぜひつけましょう。
 
最近「鼻うがい」が流行っていますね。
鼻に生理食塩水(塩化ナトリウムを0.9w/v%含有する食塩水)を入れ、鼻の中をきれいにすると鼻つまりや花粉症、蓄膿症、鼻炎を解消できる!というわけです。
簡単で嫌な症状から解放されるかも!?と期待を持ちされている方もいると思いますが、やはり注意も必要です。変にしてしまうと、鼻に残ってしまったり、海外では死亡例もあるそうです。できれば、生理食塩水や器具は自作せず購入することをオススメします。
 
参考URL
参考資料:
薬がみえるVol.2Medic Media