2015年にノーベル賞を受賞した梶田隆章先生の師匠で、ご存命なら一緒にノーベル賞を
もらっていたという戸塚洋二氏に、東海村の皇大神宮で会いました。
御参りをして、おみくじを引いている時の事でした。
背後に気配があるので、注視すると、初老の男性の霊でした。
男性は語りかけてきました。
「そのお花のおみくじ、妻に上げたいです。
妻は花が好きで、今も大切にしているようです。
生前は妻には何もしてあげられませんでした、心残りなのです。。。」
↑皇大神宮の花おみくじ
行き成り声をかけて、何だろう、と思いましたが、神社の境内でのことなので
変な霊では無さそうです。霊能者の私に何かしてほしいのかも知れません。
霊は、気まずい素振りをしていましたが、私は霊が話を始めるのを待ちました。
「私は、戸塚洋二と言います。この神社の隣の研究所に勤めていました。
亡くなってからも後継者の皆の力になりたいと、ここに来ています。
研究所は新しいプロジェクトが軌道に乗り、私の仕事も落ち着きました。
神様のお指図で、これから霊界に入り宇宙の研究を続けたることになりました。
その前に、現世の人に伝えておきたいことが在るのです。
神様が、貴方なら話せる、とおっしゃいました」
私は、戸塚氏は、報道などで知っていましたが、東海村の研究所に
戸塚氏が関わっていたとは知りませんでした。
「戸塚先生。先生は霊は信じては居なかったのでしょう?
霊界通信ですか? 誰も信じないと思いますよ」
「久美子さん、こちらに来て、付いてきてください」
戸塚氏は、神社の裏手を指さしました。そこに行ってみると、砂丘になっていました。
もっと先に、と誘うので、砂地に足を取られながら、頑張って歩いていくと松林があり、
『Jパーク ドローン禁止』という立札が在りました。
Jパーク? 松林の向こう側に、工場のような建物が在りました。
「ここで仕事をしていました。素粒子の研究です。
ここから、飛騨の施設にニュートリノを打ち込むんですよ。
ニュートリノの謎を解明すると、宇宙の成り立ちが判るんですよ。
それが神の存在にもつながるなんて、霊界に来てから教えてもらいました」
えっ?
行き成りそんな話されても、目がテンです。。。
「戸塚先生、私には物理学は分かりません。全くの門外漢です。
でも、神さまの研究なら興味がありますよ。
物理学と神は関連しているのですか?」
「久美子さん、そうですよ!
物理学の究極のゴールは、神ですから!」
戸塚氏は、そういうと空を見上げました。現世の空は晴れ渡り、真っ青。
霊界のJパークは、ミラーボールのように輝いて、方々に光を発していました。
このようなオーラの出方は、神域と同レベルのもので、
隣りの皇大神宮と重なり合っていました。
このニュートリノの研究は、神の意図するものなのかも知れません。
「久美子さん、ここからまたノーベル賞クラスの研究がありますよ。
宇宙の基礎研究に大いに貢献します。
その先は、人類は宇宙に進出します。宇宙を航行するには、宇宙の地図が必要です。
時空の地形図です。その技術が開発されるでしょう」
「人類の未来は明るいのですか?
ニュートリノの解明は、人類の未来のための研究なのですか?」
「そうその通り!
私は、引き続き、霊界で仕事を続けます。
今日は、話を聞いてくれてありがとう!
では、また会いましょう!」
戸塚氏は、いたずらっ子のような笑みを残して、消えてしまいました。
それからしばらくして、先週のことですが、
また突然、戸塚氏が現れました。今度は、私の書斎です。
イエス様の霊界の家と繋がっている方向からやってきました。
ということは、イエス様と関係が在るのでしょうか?
意外です、戸塚氏のような日本人の物理学者がイエス様に縁が在るとは。
戸塚氏は、私の顔を見るなり、早口で捲し立てました。
「実は、何日も前から、久美子さんを見ていたんだ。
ここに来てから気になっていたけど、どうして貴方は早く死にたい、と考えているの?
私は癌で死んだけれど、正直言ってもっと生きたかったです」
しまった、心の中を見られています。まさか自宅に現れるとは思わなかったので、
油断していました。私は、物事を厭世的にとらえています。
「先生、私は子供の頃からですが、人間は生き続けるに値しないと考えています。
弱い立場の者を痛めつけたり、動物たちを無意味に苦しめて殺したり、
特に宗教原理主義者によるテロです。聞くに堪えないむごたらしい行為を
神の名のもとに行っています。神様はそられの人間たちには、
とても迷惑していると思うのです。もちろん、それらの酷い人間たちにも
生きる権利がありますから、私はそれは侵害しません。
でも同じ世界には生きたく無いので、早く逝きたいと考えています」
「久美子さん、そんな悪いモノばかり見ては行けませんよ。
私は他界する直前に、マザー・テレサを知りました。
マザーの事が書かれている本です。
マザーは、聖者で、生涯を貧民に捧げました。
いつも社会の底辺でもがいている人々に救いを与えていました。
誰が見ても立派で、万民の尊敬に値する人物ですが、
実は一方で「神は本当に居るのだろうか?」
「神は何故この人々を助けてはくれないのか?」
「本当は神はいないのではないか」という、神への懐疑の念が在り、
それが神への不遜と自覚されて、生涯を通じてマザーを苦しめました。
マザーのその生き様と、内的葛藤に思いをはせる時、
死に直面する今の自分の心境が重なりました。
これは、誰にも話していないし、ブログにも書きませんでしたが、
やはり悔しいのです。成果が見られなかった。
マザーも同じではないかと感じました。
マザーは神へ、命がけの信仰を誓い精進しました。
でも、目の前に神が現れたとは感じられなかった。
救わなければならない人々が虚しく逝き過ぎていくのです。
神を懐疑したマザーと、結果を見られずに無に帰す自分。
マザーと私は、茫漠とした砂塵の中に身を置いていました。
マザーのように神にささげた人でさえ、神は辛く接するのですから、
私のような無神論者はどうすればよいのか。。。
死の直前まで、私はマザーの苦悩を背負っていました(と、勝手に感じていました)
これは、私の新たなミッションです!
久美子さんは、こんな霊界通信は誰も信じないから無駄だとと言いますが、
私は自分のなすべきことを為すのです。今度は途中で死んだりはしません。
もう死んでいますからね」
戸塚氏の言葉は、熱いものが感じられました。情熱的なところがある方のようです。
私はどう返事を返すか迷いましたが、やっぱり無理感が強い。。。
「久美子さん、会えてよかったです。
また来ます。次回はもっと話したいです。
それと、波動関数をざっとやっておいてください。
わかるんでしょ、
ではまた」
う~ん、そおかぁ、励ましに来たんですね。
私が落ちこんでいるから、霊界が心配したのですね。
同年代の人間同士なので、心の中が理解できるのかもしれません。
神社の神霊やイエス様には、私の心の奥にある細かい心裡は分からないようですから。
書かなければならないものが沢山あるし、戸塚氏の霊界通信も、やるってことですか。。。
つづく、
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