秋の気配をかすかに感じるこの時期、衣替えの準備ということで

お布団の話です。

 

IDC大塚家具の看板商品に、「ダウナ」という羽毛布団があります。

 

家具屋さんがなんでお布団で看板商品?

と疑問に思われるかもいらっしゃるかもしれません。

 

実は、これは、大塚家具が桐箪笥の製造販売から始まったことと関係しています。

 

昭和の「お嫁入り道具」としてのお布団

 

桐の箪笥は、かつては「嫁入り道具」の中心アイテムでした。

桐の箪笥に、鏡台とお布団を合わせて、嫁入り道具の3大アイテムだったのです。

 

大塚家具としては、ご婚礼を控えたお客様に、これらの道具を

ワンストップでご用意する、というのが

昭和の時代の大塚家具のメインのお仕事でした。

 

綿の掛け布団の代わりに羽毛布団へと中身が入れ替わっても、

お布団は、大塚家具の思い入れ深い、大事な商品であり続けました。

 

というわけで、IDC大塚家具は、40年も前から羽毛布団の開発に取り組み、

冒頭の看板商品「ダウナ」も、改良を続けつつ、30年以上の歴史があります。

 

私が中学校に入るか入らないかの頃、父が、ヨーロッパやアメリカから集めてきた

色々な羽毛布団を家に持ち込み、家族みんなで試したものです。

それまでも国内製造のものは取り扱っていましたが、より良いものを求めて、

海外のものを研究していたのです。

 

今でも大塚家具の商品開発では、自分たちでサンプルを徹底的に試します。

自分たちで使って「素晴らしい!」と思えば、お客様にもお奨めしたくなります。

そうしてできた、IDC大塚家具一押しの看板羽毛布団が「ダウナ」なのです。

 

10年から15年に一度くらい、羽毛の洗浄と打ち直しをすると、

一生使っていただけます。

私も、20年以上使っています。

次回は「ダウナ」について。