大塚家具は上半期の決算を発表しました。決算月を12月から4月に変更するため、上期は1月から6月の6ヶ月、下期は7月から来年の4月までの10ヶ月間という変則的な決算になります。5月に発表した計画では、上半期は赤字、下期の10ヶ月で通期の黒字を目指します。

 

家具業界は今、数十年に一度の大きな変動期にあります。高齢化と人口減少、インターネットとスマホの普及が、消費者の行動を根本的にかつ急速に変えています。住関連業界や小売業界全体が変化を求められているのです。

 

こうした変化に合わせて、大塚家具として「変えるべきこと」があります。社会の変化が速いだけに、スピードを上げて追いついていかなければいけません。

リアルからバーチャルへ、B to C から B to Bへ、国内から海外へ、活動の領域を広げていきます。

 

リアルからバーチャルへ。私自身、買い物をするときまずはスマホで情報取集。家具は実物も見てみたいのでショールームにもいきますが、相談は対面だけでなく、チャットやメールでもできると助かるというのが本音です。ECやバーチャルショールーム、複合現実でのシミュレーションなど、どんどん進めていきます。

 

https://www.idc-otsuka.jp/item/

https://beyond.3dnest.cn/play/?m=9b84138a_9UGq_b6f9_1

https://www.idc-otsuka.jp/3d/

 

もちろん、デジタルが苦手なお客様には、従来通り、外商活動も含めた丁寧な営業活動を継続しますのでご安心を。

 

B to C から B to Bへ。元々は、直営店舗での個人向け販売が中心だった大塚家具ですが、昨年、すでに住宅事業者や百貨店など提携企業を通して販売する売上は全体の20% を超え、ホテルの家具など法人向け売上も10%に近くなっています。ここは、ますます伸ばしていきたいところ。他社との提携で、全国隅々までのお客様に大塚家具の商品とサービスをお届けできるようにネットワークを広げます。

ホテルなどの需要もますます増えてきますからポテンシャルは大です。

https://www.idc-otsuka.jp/interior-story/item_search/post-2469.html

 

国内から海外へ。中国の家具最大手 イージーホームや、越境EC企業 ハイラインズとの業務提携で本格的に準備が始まった海外展開。6月下旬には、北京での展示会に出展、8月1日には海外営業部を新設するなど、徐々に体制を作りつつあります。

 

上期までに、従来型ビジネスを大幅にスリム化したので、下期は、そこに新たな活動領域を加えていくことに集中してスピードアップしていきます。