私は、大塚家具の創業の1年前、1968年2月26日に生まれました。

身長152㎝。

初めて会った人には「意外と小さいんですね!」と言われます。

 

大塚家具の創業の頃は、農地を埋め立てたばかりの土地に店舗を建て、

その隣に店舗と同じくらいの大きさの倉庫を建て、

その倉庫の一角に住居スペースを作り、そこに住んでいました。

 

店と倉庫と住まいが一体となった生活空間でしたから、

商売は生活の一部、というより、

商売の片隅で生活をしていたという方が近いかもしれません。

 

保育園からは自宅ではなくお店に帰ってきて、

家に帰るまでそこで過ごしていました。

大きくなってからは、取引先の工場に連れて行ってもらうことがありました。

今でも工場見学は大好きです。

作っているところをみると、ものの価値は本当によくわかります。

 

大学時代は、当時大塚家具が力を入れていた

ヨーロッパの家具の買い付けに同行していましたので、

当時の主要な家具メーカーの工場を数多く見ることができました。

取引先になったところもあれば、縁がなかったところもあります。

 

西ヨーロッパはこの10数年で老舗の家具の工場・工房が減ってきていて

(アジアや東欧に流出)、

80年代後半から90年代前半に昔ながらの職人によるものづくりを

見ることができたのは、私の大きな財産です。