【やられたら、やり返す!】は正解か? | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト



①自分からはやらないけど、相手から理不尽な攻撃を受けた時はやり返す!

②喧嘩は売らないが、売られた喧嘩は買う。


私を含めて「負けず嫌い」を自認する人は、こんなタイプが多いのでは?「短気」とも違うし、何でも噛み付くガラッパチとも違う。ジャンケンを勝たなければ終われないのには少し似ているかも(^^;

ビジネスに限って考えると、どんな業界でも自社のライバルは存在する。「好敵手」なんてキレイな言葉で表せないくらい憎っくきアイツ…。なにかとちょっかいを出して来る。

☝️私の(かつての)業界、スーパーの世界など分かりやすいと思う。

・チラシ広告を同じ日に被せて来る
・値段を全て一円づつ下げて来る
・悪い評判を立てる
・従業員を引き抜く
・すぐ近くに出店してくる etc.


まあ挙げ出したらキリがない。もっと酷い経営に直結する様な嫌がらせを仕掛けるスーパーもいる。しかし表向きは皆「地域No.1スーパーでございます(^O^)/」と作り笑い。

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私は当時山梨県のスーパーの中で一番若い社長(39才)だった。業界のレベルは鼻から低いと見下していたので、業界団体にも所属せず、勝手にどんどんやりたいこと+やらなきゃならないことを実行していった。

・レジ袋有料化(個人的には今でも反対)
・生ゴミの堆肥化〜野菜作り
・ハンディのある人の雇用
・買い物弱者への移動販売
・潰れた個人スーパーを次々に復活


それが評判になり、田舎の「吹けば飛ぶような」スーパーが評価されるようになる。経営手法が中小企業診断士試験の事例問題になる程だから、きっと立派に見えたのだろう。

そうなると他のスーパーは面白くない💢
私や私のスーパーにいろいろ喧嘩を吹っ掛けてくる。負けず嫌いの私は「やられたらやり返す!」モードに突入。私は(性格上)きっと、相手のはらわたが煮えくり返る様な仕返しをしたのだろう (笑)

✅その場はいいのである。勝った負けたと一喜一憂するだけで済む。但し、これを20年間続けた私はどうなったか…?

【その結果】 最後には自分より大きなスーパーの逆鱗に触れ、古い業界の慣習を乱す異端として業界から退場を命ぜられ、今日に至る_| ̄|○

やられたらやり返す!しかし『やり返したらまたやり返される』のである。そのパワーは倍々ゲームの様に大きくなっていくので、弱小の身はひとたまりも無い。

私のやり方は、年長の旦那衆や一流を気取る層にとって、とても気に入らなかったのだろう。そしてそれが続いたため、彼らを本気にさせてしまったのかも知れない。

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☝️これからの皆さんにぜひアドバイスしたい。

「負けず嫌い」は良い!悔しさをバネにすることは悪いことじゃない。でも気に入らないからと言ってその都度刺し違えていたら、大きな者が必ず勝つ。

【結論】ビジネスは勝った負けたの「丁半博打(ちょうはんばくち)」ではない。ぜひとも『時間軸』を意識して行動して欲しい!今日のその行動や言動が、来年・3年後・5年後に、どんなリスクを運んでくるかを意識すること。

いちいち仕返しするのは、気分はいいけど時間の無駄です(^^; もっと先を見ましょう。

人の失敗を知れば、遠回りが防げますよ!

#やり返せば2倍やり返される

 

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