天国でまた会おう/愛と宿命の泉 | Untitled

 

 

天国でまた会おう(’17) フランス国旗

 

原作:ピエール・ルメートルの同名小説

監督:アルベール・デュポンテル

 

 

これ観ながら、ずっと思ってたこと

原作はもっと面白いんだろうな・・・・(笑)

 

第一次世界大戦で顔に重傷を負った帰還兵が戦死と偽装して

色んな仮面かぶりながら、巨大詐欺計画を目論む・・・・・。

って聞いたら、面白そうじゃないですか~

 

でも、言うほど痛快さはなく、先の読めない展開という

触れ込みの割には、あ、そうですか。程度なもんで(笑)

 

あと、ポスターでイメージした、めくるめくマジカル・ワールド

ってほどの世界観でもなかったし・・・・。

 

読んでないから、あれですけど、原作の要素を色々詰め込みすぎて

まとまりのない映像群になってしまったのでは・・・・?

 

もうひとつ、これ観ながら、ずっと思ってたこと

顔に重傷を負った帰還兵(ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート)の姉役

この人、どこかで見たことあるっ!

 

 

 

 

おおぉ、極貧少女『ロゼッタ』のエミリー・ドゥケンヌではないですか~!

 

すっかり艶っぽくなっちゃって~ 

よかったね 、極貧から抜け出せて(おんなじこと言ってます、笑)

 

 

 

 

 

 

愛と宿命の泉(’86) フランス国旗

 

原作:マルセル・パニョルの小説「丘の泉」

監督:クロード・ベリ

 

 

久々に見応えのある文芸大作に出会いましたよ~

 

『レ・ミゼラブル』以来の満足度です照れ 

 

パートI「フロレット家のジャン」、パートⅡ「泉のマノン」

と、二部構成になっていて、3時間55分という長尺ですが

時間なんて、あっという間です。

 

プロヴァンス地方の雄大な大地で繰り広げられる愛憎劇で

大地に根差した大作としては、イタリアの『1900年』

フランスの『愛と宿命の泉』って言ってもいいぐらい( ドパルデューつながり、笑)

 

 

また、キャストが素晴らしくって、イヴ・モンタン、ジェラール・ドパルデュー

ダニエル・オートゥイユ、 そして、エマニュエル・ベアールラブ

 

あ、そうそう、登場人物が特徴的で、聾唖、盲目、醜男、セムシ

近親婚を重ねたことによる、精神病、自殺者となかなかの面子。

ジェラール・ドパルデューの背中はもこ~っと盛り上がり

ダニエル・オートゥイユの口元は、すきっ歯でほんと醜男なの(笑)

 

だから、尚更、閉鎖的な村社会というものが際立ち

人間の内に秘める醜さがより際立ち

エマニュエル・ベアールの美しさがより際立つのでした。

 

※背骨が弓なりに曲がり、前かがみの体形になる病気。