原作:ピエール・ルメートルの同名小説
監督:アルベール・デュポンテル
これ観ながら、ずっと思ってたこと
原作はもっと面白いんだろうな・・・・(笑)
第一次世界大戦で顔に重傷を負った帰還兵が戦死と偽装して
色んな仮面かぶりながら、巨大詐欺計画を目論む・・・・・。
って聞いたら、面白そうじゃないですか~
でも、言うほど痛快さはなく、先の読めない展開という
触れ込みの割には、あ、そうですか。程度なもんで(笑)
あと、ポスターでイメージした、めくるめくマジカル・ワールド
ってほどの世界観でもなかったし・・・・。
読んでないから、あれですけど、原作の要素を色々詰め込みすぎて
まとまりのない映像群になってしまったのでは・・・・
もうひとつ、これ観ながら、ずっと思ってたこと
顔に重傷を負った帰還兵(ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート)の姉役
この人、どこかで見たことあるっ
おおぉ、極貧少女『ロゼッタ』のエミリー・ドゥケンヌではないですか~
すっかり艶っぽくなっちゃって~
よかったね ぇ 、極貧から抜け出せて(おんなじこと言ってます、笑)
原作:マルセル・パニョルの小説「丘の泉」
監督:クロード・ベリ
久々に見応えのある文芸大作に出会いましたよ~
『レ・ミゼラブル』以来の満足度です
パートI「フロレット家のジャン」、パートⅡ「泉のマノン」
と、二部構成になっていて、3時間55分という長尺ですが
時間なんて、あっという間です。
プロヴァンス地方の雄大な大地で繰り広げられる愛憎劇で
大地に根差した大作としては、イタリアの『1900年』
フランスの『愛と宿命の泉』って言ってもいいぐらい( ドパルデューつながり、笑)
また、キャストが素晴らしくって、イヴ・モンタン、ジェラール・ドパルデュー
ダニエル・オートゥイユ、 そして、エマニュエル・ベアール
あ、そうそう、登場人物が特徴的で、聾唖、盲目、醜男、セムシ※
近親婚を重ねたことによる、精神病、自殺者となかなかの面子。
ジェラール・ドパルデューの背中はもこ~っと盛り上がり
ダニエル・オートゥイユの口元は、すきっ歯でほんと醜男なの(笑)
だから、尚更、閉鎖的な村社会というものが際立ち
人間の内に秘める醜さがより際立ち
エマニュエル・ベアールの美しさがより際立つのでした。
※背骨が弓なりに曲がり、前かがみの体形になる病気。
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