ジャンヌダルク裁判(’62)
監督 : ロベール・ブレッソン
カール・Th・ドライヤー監督の 『裁かるるジャンヌ』 で
この上ない衝撃を受け、ブログ記事を書くのに情報を集めていたら
“ 『裁かるるジャンヌ』 と並び、ジャンヌダルク物では最高峰の質の高さを誇っている”
“ 『裁かるるジャンヌ』 と共に双璧をなす傑作だ”
これだけ評価されてる作品なら、観ない訳にはいかないっ!
期待値を上げ過ぎたわけではないのですが・・・・
肩透かしを食らったわけでもないのですが・・・・
なんなんでしょう・・・この素っ気なさは・・・・
ドラマティックな演出もなく、ジャンヌを悲劇的に映し出すこともなく
ただ淡々と “ジャンヌダルク裁判” を描いています。
ロベール・ブレッソン監督の言葉
「芝居がかった身振りや大袈裟な扮装の出てくる歴史物の映画は願い下げだ」
「 『ジャンヌダルク裁判』 によって、私は、わざとらしい “芝居” も “扮装” もなしに
ただ歴史的な言葉使いによって非歴史的な真実を発見しようと試みた」
さまざまな映画や演劇などで誇張され、必要以上に美化されてきた
“聖女ジャンヌダルク”
ロベール・ブレッソンは、裁判記録に残された彼女の言葉を
とことん素っ気なく、しかし、とことん忠実に映像化したのかもしれません。
聖女ジャンヌ・ダルクの裁判記録を映画化。禁欲的な文体が緊密なサスペンスをもたらす。
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