【報告】2011年反対同盟旗開き
2011年反対同盟旗開き
1月16日、2011年反対同盟旗開きが横堀農業研修センターで開かれた。
最初に、横堀の山崎宏さんが「成田空港会社は『30万回化にご理解をいただいてありがたい』とうそぶいているが、住民は賛成していない。裁判による一坪共有地と団結小屋の強奪に対してたたかっていこう」と提起。
そして、今年の闘いに向けて参加者一同で乾杯。
柳川秀夫さん(三里塚芝山連合空港反対同盟世話人)は「成田空港は30万回化を決めて、格安空港として生き残ろうとしている。しかし、腹いっぱいなのに、なお食べようとするのか。
彼らは反対同盟の土地を裁判で取ろうとしている。これは形を変えた強制収奪。91年からの公開シンポで、政府は今後強制的手段をとらないと約束した。これは閣議了解を経て運輸相が発言したもの。それなのに、09年裁判が起こされたので、政府に質問し回答を求めたが、小沢ルールで国交相に会うことができなかった。
2月24日には裁判で証言する。裁判所が強制収奪の結論を出した時、血を流しても闘う必要が出たら、それを呼びかけたい。人数は少なくなったが、それが筋だ。
11年は平穏な年ではないようだ。歳を取ったが、これまでやってきた皆さんの魂がある。これは今の世の中だからこそ大事だ。共にがんばりましょう」
加瀬勉さん(反対同盟大地共有委員会Ⅱ代表)は「増便による人権蹂躙に対して、断固たたかっていく。裁判では一坪の土地も譲らずたたかう。農業を守るためにTPPに絶対反対。今度関西に行くが、講師ではなく三里塚のオルグナイザーとして行く。
日本にハブ空港を作らせなかったのが、我々のたたかいの成果だ」
清井礼司弁護士は「裁判を起こされて一年余り。2、3月には山場となる証人尋問がある。空港公団は、北原派に対する一坪裁判を起こした時も、これ以上裁判を起こさないと言っていた。
再共有化というのは闘いの姿勢を示すために名義だけを移した運動。共有者から買収した空港会社には土地の所有権はない。皆さんの協力で、こちらの主張を裏付ける証拠を集めることができた。多くの皆さんに傍聴に来てもらって、意気軒昂なところを会社と裁判所に示したい。
それから、万が一土地を取られても建物に手をつけることはできない。建物をどうするか、会社はまだ考えていない。建物に手をつけようとする時は、私も駆けつける」
木の根プール再開作業を進める大森武徳さん(続・木の根物語プロジェクト)は「昨年からプール再開への作業を進めてきて、溜まっていた泥二トン分を全て人力でかき出した。残りは一トン弱。それが終わったら、高圧洗浄機と箒で掃き上げ、補修をしたら、いよいよ水を入れる。ポンプも揚水量があるのに変え、手助けにくる若者も増えてきた。
プールを使っての企画としては、水を抜いた状態での青空上映会、お見合いパーティー、釣堀などを計画しています。大分めどが立って来ました。カンパの目標額は55万円。ぜひお金と労働力のカンパをお願いします」
そして、懐かしいヘルメットを袋代わりにしたカンパを呼びかけた。
続いて、小山広明さん(泉南市議)、成田プロジェクト、田んぼクラブ、東水労などから発言が行われた。
終了後、参加者は横堀大鉄塔に向かい、風が強い中、鉄塔に上り、共有地の状況を確認した。
横堀大鉄塔
手前右が横堀共有地。写真中央が木の根ペンション。手前左が空港会社の監視塔
写真中央が2、3月に証人尋問が行われる一坪共有地に建つ横堀現闘本部
一坪共有地裁判での証人尋問は柳川さんが2月24日、山崎さんが3月11日に行われる。


