ヒトツバタゴとツブラジイを撮影しに静岡県に行きました。ヒトツバタゴは静岡市、ツブラジイは藤枝市で撮影したものです。
【ヒトツバタゴ編】
①清水駅東口
清水駅東口には6本のヒトツバタゴが植栽されていました。2005年(平成17年)3月に清水港木材産業協同組合より寄贈されたようです。
②静岡地方裁判所
静岡地方裁判所前に3本のヒトツバタゴがあります。写真の個体は特に花付きが良かったです。
③城北公園
城北公園には多数のヒトツバタゴが植栽されています。これらは1984年(昭和59年)に明治神宮外苑と岐阜県瑞浪市の篤志家から譲り受けたものだそうです。
満開で木全体が真っ白です。
花言葉は「清廉」だそうです。
属名の「Chionanthus」は、ラテン語で「雪の花」という意味です。
青空がヒトツバタゴの花を引き立てます。城北公園には駿府城公園から移植されたヒトツバタゴもあるようです。
【ツブラジイ編】
静岡まで行ったからには見ておきたかったのが、ツブラジイです。ツブラジイは静岡県が分布の北限で、伊豆半島と富士川以西に分布しています。ツブラジイの分布は関東以西と書かれていることが多いですが、あれは誤情報だと私は思います。関東では自生状のものはスダジイばかりで、ツブラジイはスダジイの植栽の中に稀に紛れている程度です。
金比羅山緑地のツブラジイ。開花時は木全体が黄金色になります。岐阜県岐阜市の金華山は、ツブラジイの花が名前の由来になっています。
飽波神社のツブラジイ。静岡県内陸部の自然林にはツブラジイが多いです。スダジイは基本的に海沿いに分布しますが、内陸部でも神社には植栽起源と思われるスダジイがあり、中間型が出現する場所もあります。
ツブラジイはスダジイよりも開花がやや早いです。ツブラジイの方が花が綺麗なような気がしますが、気のせいでしょうか?
ところで、「東海地方以西ではカシワが少ないため、ナラガシワやサルトリイバラの葉を柏餅に使う」との件ですが、今回静岡県まで行ったので調べてみました。
その結果、藤枝市の和菓子屋・スーパーで販売されていた柏餅はカシワの葉で、沼津駅の和菓子屋で販売されていたものも、カシワの葉でした。
う~ん、やっぱり最近では中国産のカシワの葉が全国的に使われているのでしょうか?それとも、愛知や岐阜、三重辺りからナラガシワの柏餅が見られるのでしょうか?大変気になります。