さて

手術当日です

 

日帰り手術とは言え

眼の手術だけに

 

どんな事されるのか

(手術だって)

想像がつきません(ドキドキ)

 

(などと言っても

それ以外の手術のことを

想像できるかと言えば

はっきりと知っている訳では

ないのですが)

 

それでも

やっぱり緊張してきました

 

 

手術は午後からです

 

ちょっと早めに着きました

(ちゃんと徒歩で来ましたよ)

 

先の患者さんが施術の間に

手術前の点眼を数分おきに数回さされます

 

緊張を和らげるためか

看護師さんが何かと話しかけてくれる

(こっちは半分上の空?)

 

 

いよいよ手術室から声をかけられると

前室で手術用の使い捨ての前掛けとキャップ

それと同じような靴のキャップを被せられて

手術室へ

 

 

既に腎臓がんの手術で

総合病院の手術室には

複数回入ったけれど

(たとえクリニックの小さい手術室と言えど)

ちょっと消毒薬のする

他の部屋よりはヒンヤリとした

この「手術室」の感触だけは

何度経験しても慣れません

(慣れたいとも思わない)

 

手術室の中央にある

歯医者の診察台のような椅子に

座らされると

まず

血液酸素濃度と

点滴のルートをとられます

(このクリニックでは心電図は

ありませんでした)

 

 

 

ちょっと余談ですが

自分の血管は人より細いらしく

おまけに深い位置にあるので

 

採血の時やルートを取る時

看護師さん泣かせの血管です(笑)

 

 

採血の時など

まだ経験の浅い方や

研修医の方はあちらこちらと

腕を触ってくれますが

 

まったくここという場所が無く

 

途方に暮れてしまう方が

まれにおられます

(いつも申し訳ない)

 

 

採血ならまだしも

点滴のルートとなると

 

血管に細いカテーテル管を入れるわけですから

 

入院した時もそうでしたが

時々大騒動になります←(冗談ではなく)

 

 

そんな時は

 

「遠慮なさらずどこでも

好きなとこにぶっ刺してください」

とお願いします

 

変に緊張されてしまうと

今まででも

最大4回刺されたあげく

担当看護師が2回スイッチして

ようやくルートがとれて

皆で歓声を上げたら

隣室の患者さんから

「うるさい!」

と怒られました(病院で騒いではいけません)

 

 

(最近はもう1回で取れるとは

思っていません)

 

 

そんな旨を伝えると

ドクター自らが両腕を

色々触診してくださり

 

「ほんまや

本当に無いねぇ」

 

(こりゃあ手術前に一騒動あるかなぁ)

 

と覚悟していたのですが

 

 

「とりあえずここでいってみよう」

「人より血管が深いそうなので

気にせずブスッといってもらっていいですよ」

 

自分は針が刺さる瞬間は見ないようにしています

 

刺さるところをわざと見ずに

意識的に他の事を考えます

 

そうするとあまり痛みを感じません

 

人間の神経とは

意識で相当支配されている部分があるので

針が身体に刺さると

勝手に「痛い」ことだと学習してしまうと

わずかな針先でも「痛い」と感じてしまいます

実際肌の痛覚が感知する痛み以上に

勝手に自分の頭が痛さを増幅してしまっているのです

 

 

この時も視線を逸らしていると

何やらゴソゴソした感触の後

 

「あっ通った!」

「やったぁ!凄い!1回でいけましたね」

「やろうと思えばできるね」

 

「以前看護師さんが言ってましたよ

難しい患者さんには心の中で

絶対入れてやるっ!て気合を

入れないと駄目だそうですよ」

 

(何を手術前にバカな話をしてるのやら)

でもおかげで痛みは全く意識しませんでした

 

 

本番はこれからです(前話が長い)

 

 

実は手術以上に(?)緊張していたことが

最初の麻酔です

 

これは事前の説明の中でも

これだけはちょっと痛いですが

我慢してねと言われてからです

 

点滴騒動が終わると(笑)

「これから麻酔注射をします

ちょっと痛いけど我慢してね」

 

同じような事を言われました

 

尚更緊張します

 

 

 

人によっては違うのでしょうが

自分の場合

白内障黄斑上膜の手術を

同時にするので

 

二本麻酔注射をするそうです

 

まず最初に

耳横に一本打たれます

 

何度か口を大きく開け閉めさせられ

口を開いた状態で麻酔注射されました

 

正直キリリとした痛みはありましたが

幸いにも針が刺さる所を

見たくとも見られません

 

 

「これは顔半分の麻酔なので

しばらくしたら痺れてくるからね」

 

 

もう一カ所は

眼の下に打つそうです

(緊張感急上昇っ!)

 

 

「上の方を見ていてね」

 

ドクターは容赦なく

麻酔針を入れてきます

 

しかも結構針が長い!

 

(後で訊いたら

黄斑の手術のために

眼球の裏に麻酔が必要だそうで

それを先に訊いていたら

更に緊張したかも)

 

麻酔薬が二回程

入れられたように感じましたが

 

正直涙目になってしまいました

(ヒィィー)

 

 

でも

 

この麻酔とは凄いもので

 

この後の施術中は

ほとんど痛みも不快感もありませんでした