時事通信10月24日(日)14時39分[.]
 鹿児島県・奄美大島での記録的豪雨から5日目を迎えた24日、奄美市では地元社会福祉協議会の呼び掛けなどで、被害が小さかった市民らがボランティア活動を開始した。
 青空が広がった同日午前、同市名瀬伊津部勝の住宅街には、被災規模が小さかった市民や中学生ら約50人が集まり、ごみや水浸しになった布団、家具などを次々にトラックへ積み込んだ。

 「畳を家の外に出したいが、重くて動かせない」。自宅が床上浸水したという主婦林穂志子さん(75)がボランティアに声を掛けると、数人が駆け付け、水がしたたる畳を短時間で運び出した。林さんは「片付けで、きのう、おとといと一睡もしていない。来てくれて本当に良かった」とほっとした表情を見せた。

 ボランティアには、市立名瀬中学野球部の生徒も参加。同市名瀬春日町に住む田畑行介君(13)は「うちの近所はあまり被害を受けていないが、こっちに来て初めて大変だったんだと分かった」と話し、ほかの部員20人とともに汗を流した。 

[時事通信社]
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