陸軍第62振武隊

石川一彦中尉は、

62振武隊の隊長でした。




ご結婚されていました。石川一彦中尉は、山口県小月飛行場から福岡県大刀洗に向かう途中、濃霧のため山の斜面に激突、戦死。



奥様に対して詠んだ遺詠が有名なのですが、



ゆかしき心もて

銃後にそなへよ

大和なでしこ




この句ですが、句を訳します。


表の句の意味は

『ゆかしき心をもって、

銃後に備えよ』と、そのままの意味です。


もう一つ、

裏の句の意味があることがわかりますか?


裏の句というのは、

表面の意味だけじゃなく、同じ句の中に違う意味の句を裏に隠して相手に伝えています。

相手だけにわかるように裏の句を隠しておく方法です。



この句を受け取った奥様は、返歌で、

『夫の気持ちに添う』といった内容の句を返しています。




ゆかしき心もて

銃後にそなへよ

大和なでしこ



ゆかしき心もて

銃後にそなへよ

大和なでしこ…



じっくり読んで何回もよく見て

深く訳していきます。

深く訳していくのが重要です。









みなさん

意味わかりましたか?


















再婚しないでほしい…





という裏の意味を隠してある句なのです。







それをわかった奥様が返した句の訳しが

『夫の考えに添う…』

という意味の返歌を詠んだわけです。






表面だけではなくて、裏に隠した意味を読み取ってこそ、特攻隊員の句です。


この句ですが、私は短く『再婚しないでほしい』と訳しましたが、きちんともっと長く訳せます。私は短くしただけです。

それをわかった奥様の『夫の考えに添う…』という意味の返歌も『裏の句を読み取りました』という意味の返歌です。






過去に海軍、五軍神の関行男大尉の辞世の句を訳しています。

関行男大尉の句も表と裏の二種類意味があると書きました。

https://ameblo.jp/pw20twhq/entry-12824605464.html






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どうもありがとうございました。