・メモ
今年度にホラーティウスのsatireの購読を担当されている日向先生の著作。題名にホメーロスがあるのでちょっと惹かれて読んでみた。内容としてはローマ時代のローマの詩人についてその作品を同じローマの詩人あるいはギリシアの詩人まで含めて作品同士を比較し、そこから汲み取れる意図などを議論した著作である。と、簡単に説明してしまったが、比較対象となる作品について原文に当たっていないため著者の言っていることが自分自身あまり理解できておらず、読み終わるのにかなり苦労したのも事実だ。
ただ、ウェルギリウスをオウィディウスがかなり意識していて作品にもそう言った作品があること、プロペルティウスがエレゲイア詩人として一定の評価を得ていたにも拘らず、実は叙事詩を作りたかったが果たせなかったと言った記述は詩人たちを知る上で大きなヒントになると思った。ともかく1年後に再読してみる必要があるなw
[憧れのホメロス ローマ恋愛エレゲイア詩人の叙事詩観/¥4,620]
[日向太郎著/知泉書館(2019/7/20)]
[176p/978-4-86285-298-4]
[ホメーロス、エレゲイア、叙事詩、プロペルティウス、キュンティア、ウェルギリウス、オウィディウス、シビュッラ、ティブッルス、アエネアス、ペトラルカ、オルペウス]
[単行本][初図][0045]
