#0033:5月8日(金)

 

5月7日(木)

今日は木曜日だが、入れ替えで水曜日の授業を受けることになった。ただし4限目のラテン語演習は休講、なので2限のギリシア語特別講義と、3限目のラテン語文法が今日の授業だ。ラテン語文法はすでにある程度進めているので、特別講義の資料でも見ておこうかと大学のサーバにアクセスすると、1回目の授業で使う資料が掲載されており、更に受講には資料を読んでおくことが前提となっている。あぁ。と言うことで慌てて授業開始前に3時間ほどかけて資料を読み込む。一度ではほとんど理解できず、2度読んで全体の輪郭が分かりかけてきた。この資料は「思想」と言う雑誌だ。これが極めて難解で私のような素人には理解が容易ではない。毎回こうした資料を事前に読むことを思うと気持ちは暗澹たるものになる。まぁクヨクヨしててもしょうがないので前向きに授業に臨むことにしよう。

 

さて2限目、授業が始まる直前にシラバスや参考文献をとりあえず見てみた。あれ?知らない資料がたくさんアップされている!この辺りの資料はノーマークだった。うーん、困った。諦めて授業を受けることに。ただラッキーなことに初回はやはりガイダンスということで、教授がラテン語、ギリシア語に関わるようになったきっかけの話が中心だった。教授は今は西洋古典学が専門だが、大学の学部は法学部であり、その後も法学の世界を中心に学究生活を続けられたらしい。いかにして法学部出身者が西洋古典の世界に親しんでいくかは興味の尽きない話なのだが、ここは省略w。

 

3限目、ラテン語文法、ラテン語の入門コースだ。講師の話を聞いていると「標準ラテン文法」を前期、後期の1年をかけて丁寧に教えてくれるとのことだ。これはありがたい。雑ではあるがラテン語文法は一通り知っているのだが、結構取りこぼしているところがある気がする。現に今日の授業でも少しずつとりこぼしている項目を見つけてしまった。考えてみればラテン語を授業として学ぶのは初めてのことだと気がついた。この機会を利用してきちんと身につけていきたい。

 

17時からは西洋古典の学生、教員が一同に会してzoomで顔合わせの機会があった。私なんかは右も左もわからずうろたえるばかりだが、4年生の話を聞くとしっかりしたヴィジョンを持って研究に取り組む姿勢を感じる人が多い。一年後、自分はそのレベルに達しているだろうか?甚だ心許ないがコツコツとやっていくしかないw

 

5月8日(金)

今日の授業は1限目が、ギリシア語入門、2限目がギリシア語購読、対象はアリストファネスの蛙である。1限が8時半からなので朝の時間を利用して少しだけ予習することにした。ギリシア語入門については予習が先行しているので、ちょっとだけ余裕あり。前回の宿題分の回答がサーバに上がっているのでそれを見ながら答え合わせをした。ラテン単語をギリシア語に置き換える課題では単純なミスが目立つ。作文の方は二人称単数と三人称単数の動詞活用を取り違えるミスがいくつかあった。この辺りはギリシア語を始めた頃にやったものなので許してもらおう。次に「蛙」の予習に取り掛かる。今日の分についてギリシア語分をノートに書き出し何度も読み上げ、可能なら単語を引いてみようと思った。しかし今回の予定文章が見つからない。あれ?シラバスかサーバから見れるようになっていたはずなのに??とあれこれ探してみるがどうしても見つからない。諦めかけたとき、そういえば前期範囲のテキストを講師から直接送ってもらったことをやっと思い出したw と気がついたところでもう時間がない。それとギ英辞書がなく困っていたが、とりあえずperseusプロジェクトのツールが簡易辞書が使えることがわかったのでとりあえず今回はこれで乗り切ることにする。

 

1限目、ギリシア語の授業は前回のアクセントの続きから動詞の活用に入っていった。基本は直説法能動態一人称短数現在ということになる。能動態は能動層とも言うが、講師の方によるとこれは古い言い方で現在はほとんど使われないそうだ。練習問題を終えたところで時間となった。次は名詞の活用からだ。

 

2限目は「蛙」の購読だ。各回担当分を決め、担当者が訳と文法解説を担当し、講師が質問、コメントし、そこに参加者もコメントを加えていく。ギリシア語初心者の私にとっては内容を殆ど理解することができない。ただぼんやりしていても仕方がないので原文のテキストをノートに写し担当者の訳と講師のコメントを必死で書き込む。そんな作業をしているうちに1時間半はあっという間に過ぎていった。次回はとりあえず次回範囲をノートに綺麗に写し、何度も音読して感じを掴んでいこう。全文を訳すのは難しいので各センテンス2単語ずつでも辞書を引いていこう。

 

辞書についてもiPadにphilolog.usというツールを入れた。ただ使い方がわかっていないので次回までに使えるようになっておこう。やることがいっぱいだ(^_^;) 最近よく思うんだが、この講座に限らず、古典の文献を読み解くには単に文法知識があれば済むという話ではなく、作者の作風、作成当時の背景、共通認識などの知識がないと納得のいく解釈をすることは難しい。これは大変だ。

 

夕方、本来ならジョギングをするところだが、朝起きた時に痛めていた右足首あたりに痛みを感じたのでジョギングは止め、philolog.us使い方を学ぼうと調査開始。webで調べると入力欄をアクティブにするとキーボードがラテン語用、ギリシア語用に切り替わるらしい。ということで一昨日インストールしたツールをあれこれ調べてみるが対応する画面がない。もしやと思いApple Storeをアクセスしてphilolog.usを調べてみると、これがダウンロードされてないw ということで再ダウンロードすると無事辞書として使うことができた。これでかなり効率がアップするなw

 

夜遅くなって、少しだけ作業を進めた。やったのはピリッピカの説明の頁を28ページまで読むことだが、結局4ページしか進めなかった。明日の朝片付けてしまおう。

 

成果?

「ギリシア語入門」19/307

「歴史(中)ヘロドトス」36/385 

 

「標準ラテン文法」30/110

「標準ラテン文法 別冊単語集」3/26

「ギリシャ・ラテン文学 韻文の系譜をたどる15章」 36/421

 

「中級ドイツ文法」 60/327

「古典ギリシア語入門」13/206

「エクスプレス古典ギリシア語」46/175

「独習者のための楽しく学ぶラテン語」38/295

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