ぼくはバク

みんなの悪夢を食べる
ぼくはバクだよ

みんなが昼に見た
悪夢を食べるよ

夜にも悪夢を見るね
それも食べるよ


みんなが起きてる時に見た悪夢を
みんなが眠っている間に
全部ぼくが食べてあげる

君や君の好きな子が見た悪夢を
目を覚ますまでに食べてあげる


だから僕は眠らないんだ
みんなが眠っている間じゅう忙しいんだ
みんなが悪夢ばかりみているから
僕は日に日に忙しい
みんなが悪夢ばかりみているから
僕はお腹をこわした

これからも
みんなの悪夢を食べてあげたいのに
もう食べられないみたい

悪夢がいっぱいすぎて
もう追いつかないみたい