あなたとの出会いは、そう
3、4年前のことでした。

「私の気が違っているのは、きっと教育が足りていないからだ。」
と勘違いして、毎日教育テレビだけを見続けていた頃でした。

オープニングで、軽いジャズに合わせて
歌い踊るあなたはとてもチャーミングでした。

あなたは1度死にかけていたところを、
「良い行いをすれば、命のぜんまいをまいてやる。」
と、神に拾われ救われましたね。

そして日々、プラプラして団子食って遊んで…
素晴らしいです。
本来の、人間のあるべき姿を体現していらっしゃいます。
地球上の生き物の中で、仕事をしてお金を稼がなくては
ならないのは、人間だけですから。
目に見えない巨悪が、この世を気違い沙汰にしてしまったのです。

他人を傷つけずに楽しみに興じていらっしゃるだけでも良い行いであるのに、
あなたは狂った世の中に狂わされた人間たちの愚行を見つけては、
何とも慈愛に満ちた方法で解決していらっしゃいました。

「必笑だんご剣、受けてみよ~!」
と、蘭国で言うところのスペース・ケーキにあたるような、
戦意喪失必至のハーブ団子を、
考えの足りない愚民の口に放り込まれたのです。

放り込まれた愚民の頭の中では、
たちまち風車に吹かれたチューリップが咲き乱れ、
蘭国娘が木靴で躍りだし、
汗ばんだ身体を(の)チーズの(を)シャワーで流すのです。
(※イメージ)

そして
「アレッ?今なんであんなことしてたのかな?
 わっかんないけど…いやぁ君?僕が傷つけてたのは。
 いや~どうかしてたよ。んーんー、わるかったねえ。」
と、フェアでなかったことを謝罪するのです。

これでは謝られた方も、
「いいんだよ。わかってくれれば~。茶屋で一緒に団子でも。」
となる訳です。

この瞬間、私の目からは涙が滝のように溢れ、
大量の鯉が眼球めがけて昇って来、
ウロコがハラハラと落ちました。
(※イメージ)

涙でかすむ、遠くの山の大文字焼きは
よく見ると『大好き』と書いてあります。
きっとそれも、あなたの愛に根ざした世直しによる
一行なのでしょう。
『大好き』。いぃ~いコトバです。
(提供/太田胃散)
因に、提供の太田胃散CMで使われているピアノ曲は
イ長調。胃腸の薬だから、胃腸調、なのだそうですよ。


話がそれましたが、
私はこの日よりずっと、あなたを尊敬お慕い申しております。

私もぜんまい様のようになりたいと、日々鍛錬して参りましたが
現在の愚民は複雑/強靭化しておりましてなかなか…

すると先日、Mikky Dという悪魔教団の一味が、
なんとぜんまい殿の生前のお姿を模したご仏像と
ご愛用でいらしたスペース・だんご剣を、
地球をぶっ壊して育成した動物の死骸をはさんだ
小麦おにぎりと抱き合わせにして、
『しあわせセット』と称して
何とも安価にて販売しているではありませんか!

教団の活動資金提供には大変不本意でしたが、
私はここ最近の民の愚業にほとほと参っておりましたので、
断腸の思いで購入いたしました。


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さっそく愚民に向けて振りかざしてみたのですが、
なんとスペース団子が飛ばないのです。
やはり教団は、民が団子を口にして、
己の築いた帝国のからくりが露呈して崩壊することを恐れ、
子供騙しのプラスチック団子を製造していたのです。
まったく忌むべき浅はかな奴らです。

私のような大人の手に渡ることまでも警戒し、
しあわせセットには大人の嗜好品である黒苦茶を
つけないことでそれを回避しようとしていたんですよ!

頭に来た私は黒苦茶欲しさに
大人向けのてりたまセットも購入しましたが、
この肉、何の肉だかまったくわかりません。


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むかし、近田晴夫先生も警鐘を鳴らしていらっしゃいました。
カセットテープが擦り切れるほど聴いたものです。




晴夫先生の
「Mikky-Dに代表される目に見えないパワーに負けるな!」
というアジりに震えました。

敵は巨悪でなかなか倒せませんが、
私はLOVEを練り込んだスペース・ワーズを飛ばして
JOYを提唱しながら世直しに邁進して参りますことを
ぜんまい様に固く誓います。


平成22年卯月
あべけいこ

※参考資料



追伸
現在は、私は気が違っていないと認識しています。
そして教団の製造したプラスチック団子剣を
近所の教団施設に向けて振りかざしています。