「そのまま真似る非1」に続きます。
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要するに、彼らは自分に最も適したスタンスを長い間の努力によって完成したのであり、両足ががっちりと地面に根を下ろして、体がパッティングストロークの時に全く動かないようなスタンスを考案しているのである。
他のゴルファーのパッティングスタイルをそっくりそのまま真似ない方が良いという我々の注意をさらに敷衍するために、J・ニクラウスのスタンスを例にとる。
ニクラウスのスタンスの最大の特徴は右肩が左肩より低いことである。彼の体重のほとんどは右足にかかっており、技術的に言えば、あたかもボールを後ろ下から見上げている(*1)ように見える。
右足に体重をかけるということは現代のパッティング理論から言えば邪道である。両足に体重を半分ずつかけるか、むしろ左足により多くの体重をかけるのが現在通用している理論である。
しかし、ニクラウスの独特なスタンスはスェーを防ぐためのものであり、彼にとっては最も効果的なスタンスである。
(中略)
専門家の意見が一致しているのは、、プレーヤーがより良いパッティングをするためには、基礎を忠実に守りながら、自分自身のパッティングスタイルを見出し、完成することである。
本書(「パッティングのすべて」)の目的は、プレーヤーの本能と自然な技術が実現される(*2)ようなフレームワークを作ることである。
アンダーラインはGreen Keeperが強調のため付加しました。
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*1:ニクラウスご本人は、パッティングでは何かの本の中で「ボールを後ろから見る」ようにと仰っています。
*2:本能について触れてる(人間の本質的な思考や行動を活かすこと)図書はこれが初めてではないでしょうか。
今では多くの著書で本能を活かせとか、プレーヤーの個性を生かすことが指導に取り入れられています。
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