「キャディを味方につける④」に続きます。
キャディ業経験豊かなCHIKOさんに「嫌なお客とはどんな人?」と突っ込みを入れましたが、お返事はありませんでした。
CHIKOさんはレディーですから、悪口は言わないのでしょうし、心からキャディ業を楽しんでおられたので、そういう場面はすぐ忘れるという前向きな性格なんでしょうね。
私は知っていますよ、どんな客が嫌われるか(笑)。
というわけで、今回が最終回。
「キャディを独り占め」する方法を書きます。
以下はCHIKOさんの考えではなくGreen Keeperの個人的見解です。
スタート前に、キャディは自己紹介しますね。
客はいちいちしなくても、キャディはスタート表から客の名前は把握しています(クラブなどから客の力量も把握しています!)。
で、こちらも敢えて名乗ってから「本名は”アラン・ドロン”(古い!)です。最近は”トム・クルーズ”」ですね、とか加える。
面白い客だな、と思わせれば、1歩前進。
CHIKOさんも「面白い客は大歓迎」と仰ってました。
そのあとは、天気のことやコースの特色(事前に調べておくことも大切)などで雰囲気を和らげ、お住まいはこの近くなんでしょうね?などの質問で会話します。
そして「〇〇(キャディの姓)さん、私はキャディさんと呼ばずに○○さんと呼ばせていただいて良いですか?」と。
いやという方はいないです。内心嫌でも、OKが出ます。
なので、一日それで通します。
CHIKOさんも「OK」と仰ってました。
それと、こっちもキャディの力量は分かりますが、決して悪くは言わない。
ラインを確認するために、キャディに聞く場合は、こちらのタッチを添えて聞きます。「○○さん、少し上りのちょいスラですが(ここは誰でもわかることだからこっちから言う)、50cmオーバーのタッチでどのくらい見たら良いですか?」と。タッチ次第で切れ量は変わるので、タッチを共有しないといけません。あとは黙っていても一日中Green Keeperは50cmオーバーを前提で話が出来ます。「ここはかなり曲がるので、上りでもカップ1個半」などとライン(打ち出し方向)を教えてくれます。
パットして、入れば「○○さんのいう通り打ったら入った!」と大きめの声で言います、( 【これは私も嬉しいですね】とCHIKOさん)。
外れたら「打てなかった!」とか「あ、強すぎた!」自分の責任であることを言います。タッチが合っていても外れることもありますが、それも自責ですから。キャディは読みが違っていたことは知っている!でも、一日中気持ちよくやってゆくにはここでの非難はしない。
CHIKOさんはお客が外した外した場合は「惜しかったぁ」って残念そうに話すそうですよ。こういうことからお互いに呼吸があってきますね。
中には何事もキャディの責任のようにわめくゴルファーもいますが、そういう人格を疑われるような人にゴルフをやる資格はありませんよね。
2~3ホールで、キャディの力量もわかりますね。
キャディの中には、CHIKOさんのようにゴルフが好きな方も結構います。仕事とはいいながら、読めない方もいますので、そういう場合は会話しながら、緊張を解いたりコース関係の情報収集したりするなどに切り替えます。
そういう場合でも、コース上の距離は誰もが正確に教えてくれますね。
問題はこれも当たり前ですが基準の共有が大切です。
エッジまでの距離なのか、グリーン中央までなのか(これはスタートホールのセカンドで確認が普通ですが)、グリーン面の様子やエッジからピンまでは自分でカートナビで2打目に行く途中で確認しておく。
なお、ご存じのようにカーナビ情報では水平距離だけので、風の強さや打ち上げ、打ち下ろし何yardsとかは分かるキャディさんならすぐ答えてくれますので参考になさって下さい(これはCHIKOさんの弁)
。
こんなやり方ですと、大概楽しく回れます。
私は独り占めするために会話に工夫をしているわけではありません、念のため。
あ、それとチップ。個人では渡しません。今は渡さないのが普通でしょうか。これはスタート時に、全員が揃っているときに、全員にわかるように「皆さんから心づけです、些少ですが」と渡します。
これはエチケットリーダーの役割ですね。
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