「パット上達法13」に続きます。
アプローチの距離勘を「ゴミ箱に投げ入れるのに、何も考えないで投げるだろう。だからアプローチもそれと同じ」と教える方がいます。
間違えじゃないけど正しくはないですよね。
ゴミを投げることは生まれた時からやっているので、考えなくても(重さや空気抵抗、距離や投入口の大きさなどを潜在意識が判定して)投げ出しの強さや投げ出し方向を決めているから出来ることなんです。
それに、モノを手で投げることは獣に石を投げつけて捕獲するという先史時代から人類のDNAに刷り込まれてきた動作です。
それに対して、へんてこなクラブという道具でボールを飛ばすという、600年しか歴史の無いスポーツで、人間のDNAが関与できない特異な動きを強要するのがゴルフです(笑)。
幼少の頃からゴルフをやっていて、何度となくアプローチをやってきた方には冒頭の指導方法で通じると思いますが、社会人になってからゴルフを嗜むようになった人に対しては、全く通用しない言葉(*1)です。
何を私が言いたいのか分からないとおっしゃる方もおられると思いますが、、、(笑)。
そうです。
何をやるにも「目標値」があって初めて人間の脳や神経・筋肉がそれに向かって働くということです。(これは誰も仰らないんですが)目標が無ければ体の中の制御系が何をしていいか分からないわけです。
これは昨日の記事「パット上達法13」の医学的な裏付けのある「目標距離」が明確に認識されることが大前提だということです。
ツアー選手でも、そのために歩測するなどして正確な距離の把握に努めています。
正確な距離の把握が出来れば、それを実現するように体の機能が働くわけです。しかしそれは1日にして成らず、練習がその制御系を磨き上げます。幼少時からやってるゴルファーはこんな理屈を言わなくても自分で経験智を積み上げているから上手いんです。
経験智の高い方は目視で精度高く距離を測ることも可能ですが、半分の距離を歩測して2倍するということでも正しく測れますので、励行をお勧めいたします。
*1:社会に出てからゴルフを嗜むようになった方は、逆にコーチやレッスン書の言う通りのことに拘り過ぎるように思います。
それはそれで必要なことなんですが、現場は1打毎に求めてる対応が異なります。柔軟な考えとか独自の工夫をもっと取り込んだ方が現場力は高まります。
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