昨季2Vの市原弘大(→「ツアー選手権2018」、「ダンロップフェニックス2018」)。
ショットではゆっくりと大きなスイングで体を良く回しているというゴルフ。それに常に笑顔(常勝→常笑)、好感を持てますね。
パターは、今や絶滅危惧種の長尺派です。
日系新聞「マイゴルフ」(市原弘大⑬2019.1.17.)から一部を引用させていただきます。
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19歳でイップスになった僕の長尺パター歴は10年以上。
アンカリング規制に備え14~15年は一般的なパターを使い賞金シードも獲得したが、16年マスターズで長尺を手にして活躍したB・ランガーを見て同年の開幕戦直前に長尺に戻した。
長年使っているせいか、長尺なら打った瞬間、結果が分かる。
一方、短いパターだと、自分が思った結果とちょっと違う。
良い感じで打って「入ったかな」と思っても外れたり。練習では短いのを握ることもあるが、勝負のかかる試合では、入っても入らなくても馴染んだ長尺が良い。
ヘッドの重い長尺を始動させるには体の動きも入りやすく、ストロークがずれてミスも大きくなる。長い箒を掃くような感じで、体の左サイドの腕、肘、肩甲骨を上手く動かすのがコツだろうか。
ただ、微妙な距離勘(原文は感、以下同じ)なら、短いパターの方が出るはず。長尺は新製品は出ないし、シニア選手が使っているのはたいてい特注なので、アマチュアにはお勧めしない。
距離勘を合わせるには、自分がパターを振っているスピードと、ボールが出ていくスピードを一致させるのが大事と思っている。
名手の谷口徹さん、谷原秀人さんに聞いても「タッチが大事」しか言わない(*1)。
スタート前はまず10~15mの登り下りを転がしグリーンのスピードをつかむ。その後は2mほど、最後は1mをポンポンと計15分ほど打ってコースに向かう。
フェースの向きなどをチェックしたら、後は思ったところに打てるかどうかが肝心だ。上りのパットはきっちり打てないとボールの転がりが悪くなる。
上り2mの真っすぐを打つ練習をコツコツ続けるのが上達の近道だと思う。
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パターでも肩を大きく回すのは、長尺だから故のように聞こえますが、気持ち的にはレギュラーサイズのパターでもこのくらい肩を回すことを取り入れておくとゆったりしたストロークができるのではないでしょうか、たとえ練習時だけでも(笑)。
*1:企業秘密ですから核心的な固有のスキルは口外しないんでしょうね。ただし、タッチが一番大切ということはそれはそれで事実です。
こういう言い方で企業秘密をカムフラージュしているのではないでしょうか笑。