「プレショット・ルーティーン1」に続きます。
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TVのトーナメント中継で、選手たちがパットする直前に何をしているか見て欲しい。
まずグリーンをチェックし、どのくらいの強さでパットすればいいのか、カップに向かうボールが傾斜によってどのように曲がるかを判断する。
その後、彼らは横側、或いは少し後ろ側からボールに近づきながら、ボールからカップへ、カップからボールへという具合に何度もパットのラインをなぞる。
J・ニクラウスなどは、1つのパットを打つ前に10回もラインをなぞることもある。
そうやってパットの構えを取る際、プロゴルファーは殆ど同時にパターフェースと体を正しくターゲットに向ける。
アドレスでは、体は心地よく感じるポジションを取り、パターフェースはターゲットに正対させなければならない。どんな立ち方をしようとも、パターフェースはボールの3㌅先のターゲットに真っ直ぐ向いていなければならい。
実際にパットする直前のこうした調整は、自然に無意識のうちに行えるようになるべきだが、そのためには練習が必要である。
全米オープンの最終ラウンドで12フィート(≒3.6m)のパットに臨むとき、手や腰の位置はこれで大丈夫だろうかなんて、いちいち確認したくはないだろう。
パターフェースの向きと体の向きは、自然に正しく向けられるようになりたいものだ。
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著者は、断っていませんが、アドレスに入る前のしぐさから、自分なりのやり方を身につけてルーティーン化しておけば、パットの一連の動作がスムーズに行えると言いたいわけですね。