レッスンの神様とまで言われたH・ペニックさんは
「私は絶妙なタッチでカップにするっと入るパットが好き」と仰ってます。
昔から「ネバーアップ・ネバーイン」(*1)(届かなければ絶対入らない)と言われてきましたし、パットの神様青木功は「届かないパットは100年経っても入らない」と仰ってます。
一方「オールウェイズアップ・ネバーイン」(通り過ぎたパットは絶対入らない)とも言われてきています。
近年は、43cmオーバーする距離勘が良いと言われてますが、これも検討の余地ありです。「43cmオーバー」の根拠は「パッティングの科学」(D・ペルツ著 児玉光雄訳 ベースボールマガジン社刊)にあります。
トルー・ローラー(角度を固定したスティンプメーター状の転がし器)を使った実験でこの結果を得ていますが、ペルツさんが「ドーナツ状の凸凹」と別の章で述べておられるように、カップ周りの踏み跡の影響も加味されての結果?(実験条件が詳しく示されていません)ということも言えます。
最近のグリーンは良く管理されていて、ここまでの距離でなくても良いと言えると思います。
ペニックさんの言われる絶妙のタッチというのはジャストタッチと考えて良いのではないでしょうか。
そうすれば、入らなかったとしても、カップ近傍で止まるので、次打が易しくなります。
なお、ペルツさんの著書はジャストタッチでは(ドーナツの影響で)不十分という事の反論的な要素も持っていて、それはそれで十分に納得できることですが、我々アマのタッチとして43cmを至上とするのは不要と思います。
*1:ペニックさんは、この言葉は「最も悪しき格言」とまで言っておられます。→「逆もまた真」