ことの本当の良し悪しはその時点では分からない、の例えの格言で誰でもその由来は知ってますね、我々日本人は。
「禅ゴルフ」(J・ペアレント著 塩谷紘訳 ちくま文庫刊)の一節にこれが紹介されています。該書では由来が書かれていますが、省略して一部を引用させて頂きます。
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例えば、あるプロゴルファーは「もし、あのトーナメントであのパットを沈めていたら、今よりも更に素敵な人生があったはずだ」と考えるかも知れない。しかし、一つのトーナメントで優勝したからと言って、幸せな人生を送れる保証はない。成功がもたらした生活に心の準備が十分に出来ていなかった選手が、ある年の最優秀新人賞を獲得した結果、自分のゲームを見失い、結局そのレベルに戻ることができなかった例は数知れない。
(中略)
1986年にJ・ニクラスが最後にマスターズで優勝したとき、12番ホールでパットがスパイク・マークに当たってラインを外れ、ボギーとした。
しかし、一見不幸に思えたこの出来事は、ニクラスを奮い立たせた。
彼は後半の9ホールで30を出しトータル65のスコアで上がり、。記録的な6度目のグリーン・ジャケットを着たのだった。
ことの本当の良し悪しは、その場では誰にもわからないのである。
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我々レベルのゴルフでも似たようなことが良く起こりますね。
私はイップスを長いこと患ったのち生き返ってきたので、今はゴルフの楽しさが更に強く感じられます。また、ゴルフへの取り組みに心理的な余裕が出てきているように感じています。今だから言えるのかもしれませんが、、、。
イップスでお悩みのかた、「人間万事塞翁が馬」ですよ!