タフで、私だったらひるんでしまいそうなコース設定でした。
なので、2日目までの展開では高山忠洋の独走態勢でしたが波乱はありそうだと誰もが感じたのではないでしょうか。
そんな手に汗を握る中、1打差3位で出た片岡大育が終盤の混戦を抜け出して逆転での勝利(-12)。
「トップ杯東海2016」に次ぐJGTO3勝目です。
2打差の2位は高山忠洋とP・サクサンシン。
更に1打差の4位に金庚泰、宋永漢、今平周吾でした。
#16(4)で片岡は左ラフでしたが、ボールは浮いていてこれを左≒2.5mに乗せスライスラインを読み切って〇(-11)。この時点で単独首位。
高山はFWからのショットをミス気味で左下≒5mにオン、スライスせずにカップ左に止まり-(‐10)。
#17(3)で片岡はユーティリティで右≒50cmへ乗せるというスーパーショットで楽々の○(-12)。
高山は左のラフからの寄せを右≒2m、スライスラインをよく読んで-(‐10)。
#18(5)ではともにパーで決着しました。
飛ばない片岡(飛距離269ydsでランク105位)はパットが上手いのです(昨年は平均パット数=1.7270でランク2位)が、今季は1.7708でランク17位T(この試合を含む)で今季不調のためショットもパットも改造中だそうです。
この試合では、スタンスをクローズ気味にして「球を押せるようになった」と話していました。
これはショットでも同じですが、クローズにアドレスすると球のつかまりが良くなります。
しかし、片岡のパットの距離勘の良さは卓越です。
だから読み通りのラインを転がせるんですね。
いろいろな努力が上手く今季の初Vにつながりました。
片岡はアジアや欧州でのプレーに憧れているそうですから、その切符も手に出来て嬉しい涙のV、我々に感動を与えてくれました。
敗れた高山は最終日にドライバーが右に出ることが多かったですね。
これだけ深いラフだと高山のショット力をしてもペナを払うことになりました。6年ぶりの6Vに王手をかけていたのに「悔しいの一言」となってしまいましたが、今季もまだチャンスはありますので頑張って欲しいですね。