「コンセントレーション3」に続きます。
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自己に暗示をかける方法は、コンセントレーションを高めたり、緊張を和らげるために良い方法である。
1m以内のパットを外したときは、誰でもカーッとなりやすく、次のプレーに影響を与えやすいものであるが、こんな時「気持ちよ静まれ」と自分自身に語りかけ、緊張を和らげたり「パッティングに集中しろ」と語りかけ、コンセントレーションを高められたら、メンタルなウェイトの高いパッティングを完全に克服できたようなものである。
この自己暗示は、いま命令形で表現したが、本当は命令形でなく「気持ちが静まっている」とか「パッティングに集中している」といった肯定文にすることに特徴がある。
この簡単な肯定文を音に出さないで、口の中で呟くのである。
このように自分自身に語りかけることで、心の状態を変化させる方法を開発し、系統的な方法を作りあげたのはドイツ人のシュルツである。
この「自律訓練法」は世界中に広まっていて、日本でも医大や公立の医療機関で、広く受け入れられている。
もし自律訓練法を勉強してみたい人は、佐々木雄二著「自律訓練法の実際」(創元社)(*1)が参考になる。
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*1:出版は84年と古いですが、今でもAmazonなどで販売されています。