「黄金のテンポ」に続きます。
P・ラパーズさん(以下P)と藤田寛之の対談が載っていますので引用させて頂きます。
P:パッティングの時、ヘッドのどこに集中していますか。
F:セットアップ時にスクエア感を感じて、テークバックを始めたら、あまりヘッドを見ていませんね。あくまで雰囲気だけしかヘッドを感じていない。自分はヘッドを意識するよりも、ボールをどういう風に転がすかを意識する方が大切だと考えています。
P:ボールにガイドラインなどは引かないですか。
F:パターにガイドラインのデザインを求めないので、ボールにももちろんラインは入れません。
最近、ツアーではボールにラインを引くプレーヤーが増えつつありますが、自分の場合は合わせたラインに違和感を感じる(*1)。
セットアップして転がしていきたいイメージに対して、ラインがあってないとストレスにしかなりません。
それよりももっと打ち出していくラインに対してのスピード感をイメージしたいですね。
P:距離勘(原文は感、以下同じ)はどうやってトレーニングしていますか。
F:難しいですね。アマチュアゴルファーにも良く距離勘の出し方について質問されることがありますが、答があるなら僕が教えてほしいです。
ゴルファーは一定のグリーンでパッティングすることがないし、日によってフィーリングも異なる。だからその日のコンディションに合わせてアジャストするしかないのです(*2)。
まずアマチュアの皆さんには、ボールを手で転がして下さいとアドバイスします。
上りや下りなどスピード感をイメージしてパワーを調節するはず、それが距離勘なのです。
ちなみに私は朝、練習グリーンでは10mのロングパットで入念に距離勘をチェックした後は、1.5mのショートパットでしっかりとカップインさせる。
中途半端な距離を練習することはありません。
ーーーロングパットなので、レイアップさせて頂きます(笑)。
*1:違和感は誰でも出ます。人間は両目を使って正対視した時だけ、本来の機能が実現できます。 →「利き目の得失」
*2:距離勘はあくまで「勘」なので、日替わり(アヤコさんの言葉)です。
ですから「変動基準法」が役に立ちます。