日本オープンの2日目に松山英樹がホールアウト後にパット練習をしているのを目の前でじっくり観察させて頂きました。
この難攻不落のグリーンを相手ですから、1.5~2m位でカップの周り4方からカップインをさせていました(これは他の多くのプロと同じ)。
以下は私(Green Keeper)の感じたことで、感じ方には個人差があります(笑)。
1.独創のパッティング
手でストロークするでもなく、肩の上下動でストロークするでもない。
独特のパッティングというか革新的なストローク。
敢えて言うなら、どしっとした構えから、背骨を軸にして右回転がテークバック。
そこから左回転がダウンストロークとフォロー。
腕や手首は全く使わず、アドレス時のいわゆる五画形は微動だにしません。
言うなれば「体幹ストローク」とでも命名すべきでしょうか(*1)(*2)。
ご本人が背骨とか体幹とか、それを軸にしてストロークしているか、は分かりません。
こういうストロークなので、ストロークが安定してゆっくり。
トップでのマなんて関係ないくらいゆっくりです。
なので、13.5feetという超高速グリーンに対応できているのだと感じました(*3)。
2.緩みのないパッティング
大きく両足を開き、両脚に注力して下半身を安定させています。
昔から彼は大きく両足を開いてアドレスしています。
短いパットの場合も大きく開いてアドレスするのは、こういう場合に備えていた?!
2日目は白いパンツだったので、両脚は見えなくても、パンツの皺やふくらみから
凄い筋肉質な体で、注力した両脚が土台になっていることが分かりました。
それで、「体幹ストローク」するわけですから、こんな高速グリーンのショートパットでも全くゆるみが無いですね。距離勘はどうやって出すんでしょう?と言うのがこの日の疑問。
3.疲れない姿勢
アドレスに入るときに、両股関節に体重を乗せるという動きをしています。
上体は背骨を真っ直ぐに。この2つの動作で構えると疲れない姿勢となります。
ってことは、やっぱり松山はこのブログ見てますね、デニさん。 (嘘)(嘘)(嘘)!
4..真似できない
で、早速私も真似てみました。
ことさら、丹田に注力して体幹ストロークをやってみました。
私の体力では、数回繰り返すだけで疲れてしまいます。
距離勘は意外や意外、今までの肩主導のストロークと変わりません。
あ、疲れるのは姿勢で疲れるのではなく(腰痛は回避)体幹ストロークでの疲れです。
このストロークが脳裏に焼き付いていたので、そういう目で見ているせいか、松森彩夏が似たようなストロークして「富士通L2016」で同じ週に初Vを飾っています。
松森のキャディを務めるJ・ベネットさん(以前、横峯さくらのキャディやってた方ですね)は松森のパットが最近「タッチが一定になった」と評しています。
なので、やはり「体幹ストローク」はタッチが安定するのだな、と納得した次第です。
ご興味のある方、お試しください。
体力に自信のある方限定です(爆)。
*1:松山は幼少のころから、いろいろ学んだり独自の工夫に熱心だったと以前雑誌か何かで読んだことがあります。PGAtourでは、パットは他選手より劣ることから独自のスタイルを編み出した可能性があります。
因みに、松山のPGAtourデータは(2016年の通年)
SG:TEE TO GREEN=1.315(ランク6位)なのに対し
SG:PUTTING =-0.025(ランク103位)です。
ショットは抜群ですが、パットは平均より若干悪い、というデータですね。
これをクリアし、メジャーを制するための秘策が、体幹ストロークなのかも、です。
*2:手先のパットは緊張時に痺れてミスするということで、肩を使ったショルダー(振り子)パッティングを創出したのがB・チャールズ。J・ニクラウスがこのスタイルで勝ちまくったので全世界に普及しました。松山が体幹ストロークでメジャーを制覇したら、このストロークが世界の主流になるのではないでしょうか。そうなることを期待しています。
*3:グリーン周りのラフからのアプローチで、彼は(ロブでなく)ごく普通のスイングをしていました。体幹を使った緩みのないスイングなので、ピン近くに寄ります。米ツアーで学んだことではないかと思います。このスイングは体幹が強くないと出来ない筈です。それにヒントを得てパッティングフォームに応用した?!(は、単なる考えすぎです)(笑)。
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