動的計画法 | パット上達ブログ

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パットはゴルフ上達のカギ。パットの理論(世界で唯一)からパット数の減らし方、グリーン上のウンチクなど上手くなるヒントをGreen Keeperが発信します。

「パット数の問題とSGP」に続きます。

また、著者のM・ブローディさんはゴルフは動的計画法の問題である、としてそのことについても詳しく説明しています。

数学的な話は嫌われると思いますし、著書を参照しながら私(Green Keeper)流に概念を述べます。

動的計画法はR・ベルマン(数学者)によって開発された、多段階にわたる不確定要因を数量化して最良の結果を見出す手法です。

・定年後の資金計画として、将来の利回りや医療費という不確定要因を定量化して、最も見返りの良い計画を見つけ出す、とか

・チェスの世界チャンピオンをコンピュータが破る(1997年)ために応用されたり、と

社会のあらゆる分野で応用されていて、ベルマンさん自身もここまで社会に浸透するとは思ってなかったと言います。

ゴルフは如何に少ない打数でカップにボールを沈めるかというゲームで、ボールがどこへ飛ぶかもわからない(?)し、風やグリーンの形状などいろいろな不確定要素があるので、多段階の決定問題として動的計画法の原理を使えば、効率的に扱える。

各ショットを1つの段階として、ショットを打つにはクラブの選択やターゲットライン、弾道など判断を求められる。ゴルフでもチェスと同じく先を読まなければならない(第1打だけでなく、第2打、第3打の結果を予測して)し、パットでは外した場合のボールの止まる位置を考えなければならないし、アプローチではグリーンを外した場合の打ち込んでよい場所・悪い場所を考える。

ゴルファーは過去の経験の積み重ねや直感に基づいて攻め方を決めますが、もっと客観的に正しく判断を下せるようにしようというものです。

そして、ゴルフでは稼いだ(縮めた)打数を尺度にしています。

慣れない言葉ですが、ショットの質をできるだけ少ない打数でカップインさせるという目標へのアプローチとして測定しています。カップへの距離でなく、あくまで打数で測定することが特徴ですね。

このことを、ブローディさんは「ティーショットのボールが1yd伸びる(ボールに近づく)のはアプローチが1ydカップに寄るほど重要ではない」という言葉で説明しています。

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