今後、ゴルフのスコア管理やその分析による上達の戦略策定にビッグデータ活用の時代が来ると思いますので、基本的なことを押さえておきたいと思います。
「パットは過大評価」されているに挙げた5項目の常識は真実だが、著者の言いたいことは「部分的に真実」ということなんですね。
部分的な真実が「パッティングはどのショットよりも重要」と多くの人が勘違いしている原因の1つだとM・ブローディさんは述べておられます。
そして、何故パッティング至上主義は間違いだと言えるか、次のような比喩で説明しています。
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800m競争の最後に2人のランナーがホームストレッチでスプリント戦を演じたからと言って、最初の750mが重要でないとは言えない。
ゴルフの場合では最終ホールのパッティングで決着がつく場合があると言っても、優勝を争う選手たちはパッティング以外のショットでも他の選手たちを上回っていて、それらのショットが優勝選手を決めるうえで重要なのだ。
優勝選手はパッティングのランキングが高い傾向にあるが、他の指標でも上位である。
ランキングは未整理の統計データより理解しやすいので便利だが、異なる種類のランキング同士を比較することはできないため、ランキングを見てもゴルファーのプレー全体を評価することはできない。
ランキングからはパッティングが他のショットより重要かどうかは判断できないのである。
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こういう背景があるので、優劣や巧拙を分析するにはあらゆる種類のショットの腕前を測定するための一貫性のある手法を見出す必要があり、それがSG(Strokes Gained:稼いだ打数)という概念につながってくるわけですね。
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