どこまで行っても元には戻れない気がするガン患者とその家族の気持ち。 | 50代夫が大腸がんステージ3cから再発。がんと共存療法中。

50代夫が大腸がんステージ3cから再発。がんと共存療法中。

2022/07/14 S状結腸がん手術(ステージ3c)
同年9/16からゼロックス療法開始
2023/9/5再発(腹膜播種)ステ4
2023/9/21からIRIS(イリノテカン+S-1) + ベバシズマブBS

昨日は久しぶりに夫の体重が61kgになりました。

良い調子です。

軽めの下痢はあったみたいです。

 

近々、尿管ステント交換術があるので抗がん剤治療はしばしお休み中です。

 

昨日読んだネットニュース。おめでとうございますニコニコ

 

定期検診のたびに心臓がバクバクする気持ち、とてもよくわかります。

 

根治切除しても今度は定期検診のたびにバクバクする不安に襲われて、その検診は乗り越えてもまた3か月後にバクバクして。

手放しで喜べるのはいつからなんだろう?って思っていました。

 

残念ながら我が家は再発をしてしまいまして現時点で根治切除はできませんから、もう心臓バックバクの思いをすることはありません。

 

再発する前は本当に生きた心地がしませんでした。

 

心臓のバクバク感だけの話なら、私は再発した今の方が比べ物にならないくらい気がラクです。

夫がどうなのかはわかりません。

 

先に書いておきますが私見です。

 

一度ガンを宣告されてしまうと、患者も家族も大なり小なりの不安に未来永劫つきまとわれて生きていくのではないかと思っています。

 

あくまでも我が家の場合ですが、もし夫が寛解の5年を迎えても心配性の私はそこでスパッと安心はできないでしょう。

夫は5年を過ぎたらリミッターが外れてしまうでしょう。

 

きっとそこで、寛解を喜ぶ夫 VS いつまでも手放しで喜べない妻 という感じで衝突してしまうのがオチです。

 

これは私自身の問題なのですが、きっとどこまで行っても安心できない人間なのです。

まるでサグラダファミリアのようにずっと不安を作り続けているようなところが悪いところです。

 

まあでも悪いところでもありその心配性の感が働くこともあるので、どうせ今さら直せないんだから上手く活用して夫とガンの共存生活に生かしていければと良しとしています。

 

 

昨日のメインは「大根のそぼろ煮」

 

時間がある時にあらかじめ大根は下茹でをしてあります。

やっぱり下茹でしたほうが絶対的に美味しいです。

 

レシピはいつもの私の教科書の10ページです。

食材を冷凍から使う場合と生で使う場合で分けて説明をしてくれているので助かります。

 

 

大雪の影響で鶏もものひき肉が手に入らず、今回はムネのひき肉で作りました。

 

こちらは「厚揚げとネギの煮物 かき風味」

オイスターソース炒めです。お好みで好きなものをトッピング。一番右は粉唐辛子。

 

大原千鶴さんのレシピを参考にしました。

使い切りたいオイスターソースの消費にもどうぞニコニコ

 

こちらも大雪の影響で割引きの厚揚げがたくさん売っていたので1つレスキューしたので鶏肉に変えて作ってみました。

 

 

寛解・完治・再発または転移。

我が家は一番最後の道に進みました。

 

それでも何もかもが終わったわけではなく、崖っぷちに立たされた人間にしか見えない景色や感じることの出来ないことがあります。

崖っぷちどころか崖下に転落しましたよね、おそらく。

そうなるとビビらずによじ登って行くしかやれることはないわけです。

時々落ちてくる落石みたいなものを交わしながら。

 

夫がガンになる前の何となく適当に夫婦が成り立っていた時より、今はずっと充実していると感じています。

行き詰まる時もあるし一瞬沈むときもあるし、神様に痛めつけられている気がするときもありますが総合的には楽しくやっています。