長崎で飲み歩き その2 初日夜編 | A DAY IN THE LIFE WITH MUSIC

長崎で飲み歩き その2 初日夜編

前回からの続きです。

 

 

ホテルで2時間ほど仮眠をとって18時過ぎから飲み歩きに出かけます。

向かうは思案橋横丁、この界隈には飲み屋が密集しているのですよ。

 

 

猫もワイの来崎を歓迎してくれますw

 

初めての土地の横丁の飲み屋、さあどこで何飲もか、何食わぬ顔で何食おか、と思案しながらブラつくのはいいものです。

なお、この辺りはかつて遊郭があったところで橋の上で行こか戻ろかと思案したところから思案橋という名がついたそうで、全国各地に思案橋という地名はありますな。

 

やはり旅先ではその土地のもんを食うのが一番よな、てなわけでまずは「長崎炉ばた はち舎(はちや)」というお店へ。

まずはビール、キリンクラシックラガー。

それからヒラスの造り、

ヒラスっちゅうのはヒラマサの仲間か?ブリ的な魚か?ようわからんが脂が乗ってて実に美味かった。

 

それから鯨の赤身。

なんでも五島列島あたりで鯨が獲れるようで、鯨料理を謳う居酒屋が多いです。

鯨の赤身を食べるなんていつぶりよ?ようわからんがこれも美味しかったです。

 

酒は焼酎に継投、五島(芋)をロックで、

 

そしてアジの塩焼きを追加、

 

焼酎のあとは日本酒を、「横山五十」という地酒を冷やで、

うむ、辛口でキリリと美味いです。

 

じげもん(長崎言葉で地元のもの)尽くしで最高のスタートです。

 

 

二軒目は「日本酒と音楽の店 エイジ」。

ここは思案橋横丁のさらに裏に入っためっちゃ細い路地のところにあり、

カウンター上にビートルズの写真とか飾ってあったのが外から見えて気になったので入ってみた。

 

 

店内は昭和歌謡が流れていていい雰囲気、まずは飛鸞(ひらん)という日本酒をいただきます。

うむ、美味い、そして突き出しは豚汁(!)。

 

そしてマスターのエイジさんと音楽談義、ビートルズからブラックミュージックまで、エイジさんはかつてソウルトレインの映像の日本での版権を管理する会社で働いていたとかで、そこからプリンスの話になりなんと「パレード」をかけてくれました。

まさか長崎でプリンスを聴きながら酒が飲めるなんて!

 

さらには隣で飲んでいたおばあちゃん(84歳!)がワイにやたらと話しかけてきて、大いに盛り上がりました。

「神戸から来たとね?!私も若い頃は神戸で働いていたことがあるんよ。まあまあ飲みんしゃい」

とお酒を二杯もごちそうになりました。

「え?いいんですか?!(遠慮する気ゼロ&断る気ゼロw)」

 

 

横山五十のちょっとええヴァージョンのやつと、

 

「はねぎ搾り」ちゅうやつで、

どちらもとても美味しかったです。

ありがとうおばあちゃん。

 

音楽のほうはプリンスのスーパーボウルでのハーフタイムショーが流れ、最後にロックンロールホールオブフェイムでの「ホワイルマイギター」のパフォーマンス映像の、プリンスが最後にギターぶん投げて終わるところを見届けて退店。

最高に楽しかったわ。

 

なおトイレ内にはロックの名盤が飾られており、

 

立ちションのあとが生々しい「フーズネクスト」や股間アップの「スティッキーフィンガーズ」を置いてるあたり、「ほう、わかってるやんか」と謎の上から目線でニヤリ。

 

本棚にはかわぐちかいじの「僕はビートルズ」が全巻揃っておりました。

 

 

そしてお次はバーへ。

先ほどのエイジさんに教えてもらった「トロワ」という店に行ってみます。

ジャズが流れて静かに飲めるバー、と伝えたらそこを勧めてくれました。

「三」と書いて「トロワ」と読ませます。

アン・ドゥ・トロワのトロワやな。

福山雅治が長崎に帰省したときに必ず立ち寄ってちゃんぽんを食べるのが「思案橋ラーメン」というお店で、超有名店なわけですがその二階にあるのがこの「トロワ」です。

 

で、ここも実にいい雰囲気のバーでした。

なんと靴を脱いで入店、風呂屋にあるような下駄箱に靴を預けて入店です。

そしてカウンターが一枚板はもちろん、椅子も細長い一枚板でピアノが置いてあったりして掴みはオッケーちゅうやつよ。

入店して流れていたのはマイルスの「カインドオブブルー」、

客はワイ一人の貸切もえ状態、うむ、いい雰囲気ですよ。

 

まずはタリスカーをロックでいただきます。

 

そしてマスターと雑談義、マスターは何軒かお店をやっているそうで、このバーが三軒目だったのでトロワという名前にしたそうです。

マスターはワイと同い年で、後に別のバーで聴いたところによるとピアノやサックスもできるそうです。

 

それからブラックアダーをストレートで。

 

うむ、美味い。

 

更にはエイジさんの紹介で来たんですよ、と伝えると「よかったらどうぞ」と特級時代のジョニーウォーカー赤ラベルをなんとご馳走(!)してくれました。

「え?こんなレアなものをいいんですか?(遠慮する気ゼロ&断る気ゼロw)」

「せっかくわざわざ神戸から来てくれたし、エイジさんの紹介やし、同い年やし、よかたいよかたい」

ああ、長崎はええ人が多いわ。

感謝感激雨あられ。

しみじみと味わいました。

美味しかったです。

ありがとうございマスター。

 

最後はレコードでジミーフォレストをかけてくれて、それを聴きながら退店。

 

なお、トイレにはウイスキーのミニチュアボトルがズラリ。

なんかトイレの写真ばっかり撮ってるなと思ったそこのアナタ、ワイも思てますよ(^^;

 

 

もう一軒寄りたかったんやけどなんか妙にうすら寒くて(長崎は日中は暖かいが朝晩は寒かった)、まあまあ飲んだこともあってまっすぐ帰宿。

ホテルでの無料サービスの夜鳴きそばをいただいて、

ファミマで買ったおにぎり食って即寝。

なんかタダの飲み食いが多かったな(^^;

 

それにしてもこの夜の3軒はどれも最高でした。

野球でいうたら3打数3安打の猛打賞、いや3ホーマーと言っても過言ではあるまい。

初めての土地での3ホーマーはかつてのヤクルトの新外人助っ人ボブ・ホーナーのデビュー戦いきなり3ホーマーが思い出されますが、知ってる人は野球フェチのおっさんかおばはんやなw

 

長崎デビュー戦は大勝利といったところでしょうか。

プロ野球ならヒーローインタビュー受けてるところやわw

昼飲みと合わせるとダブルヘッダー(死語)で大活躍、といったところか。

「放送席、放送席~(以下略)」

 

 

~その3へ続く~