/19 - 8/21 全米BoxOfficeリポート | オスカーノユクエ 映画情報

/19 - 8/21 全米BoxOfficeリポート

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◇ 「8/19 - 8/21 全米BoxOfficeリポート」
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◆◆◆ チャート・アクション


1. The 40-Year-Old Virgin
2. Red Eye
3. Four Brothers
4. Wedding Crashers
5. The Skeleton Key
6. 皇帝ペンギン
7. Valiant
8. The Dukes of Hazzard
9. チャーリーとチョコレート工場
10. Sky High



●40歳童貞男の物語がサプライズヒット!
今週堂々の首位デビューを果たしたのは40歳童貞男の悲哀と奮闘ぶりを描いたコメディ「The 40-Year-Old Virgin」。3000館に満たない公開規模ながら上々のアベレージで全米を爆笑の渦に巻き込んだ。サマーシーズン興行が終了してどうしても客足の鈍るこの時期に2000万ドルを超える収入を記録したことは驚異的で、配給のユニバーサルにとっても嬉しい誤算に違いない。
また、この爆笑コメディは批評家からの支持も厚く、現在もヒットを続ける「Wedding Crashers」のような息の長い興行も期待される。3000万ドル超のスタートダッシュを見せた「Wedding~」と比較するのは酷だが、うまくいけば1億ドルの大台突破も決して夢ではない。また1本、BoxOfficeにサプライズヒットが誕生したと言えそうだ。


40 Years

●新星スティーブ・キャレル登場!
もっとも、本作の興行が称賛されるべき最も大きな理由は主演のスティーブ・キャレルにある。「ブルース・オールマイティ」でジム・キャリーのライバルとなるキャスター役を演じて存在感を見せ付けていたキャレルだが、メジャー作品への主演は今回が初めてとなる。そのカメレオンぶりが仇となってか、これまで大きな注目を集めることはなかったが、本作のヒットで一躍スターの仲間入りを果たすことは間違いない
早くも、「Elf」の大ヒットでスターダムにのし上がったウィル・フェレルに迫るランクに格付けされたとしても過言ではないかもしれない。個人の集客力としては、「ドッジボール」、「Wedding Crashers」と大台超えを連発しているヴィンス・ヴォーンよりもずっといいパフォーマンスが期待できる新星だ。今後主演作のオファーが押し寄せるのは間違いなく、しばらくは目が離せない存在になりそうだ。


●W・クレイヴン監督のスリラーが2位
2位にランクインの「Red Eye」もなかなか順調な滑り出しを見せている。こちらは「スクリーム」シリーズのヒットでBoxOfficeでの信頼も厚いウェス・クレイヴン監督によるスリラー。3万フィート上空の民間機内で繰り広げられる殺人計画をめぐる攻防を描いたクレイヴン監督の新境地とも言える内容となっている。
批評家からも高い評価を受けている本作に主演するのは、「Wedding Crashers」でヒロインを演じて人気女優の地位を確立したばかりのレイチェル・マクアダムス。近作「きみに読む物語」と「ミーン・ガールズ」の2本でティーンのハートを鷲掴みにし、同時に批評家の視線も釘付けにした人気・実力を兼ね添えた久々の大型新人だ。主演作が次々に成功をおさめる好調ぶりはもはや神がかり的で、今後はJ・ロバーツやS・ブロック等のスター女優に負けない存在感でハリウッドをリードすることになりそうだ。


Red Eye

●英国製CGアニメが大惨敗
好調なオープニングを迎えた2本とは対照的に大惨敗を喫したのが7位に初登場となった「Valiant」。興行的にハズレなしのドル箱ジャンルであるCGアニメとあって、英国で製作されてディズニーが全米配給権を買い取った本作もそれなりの数字は期待されていた。ところがふたを開けてみれば1館当たりのアベレージがようやく3000ドルを超える程度の低調ぶり。第二次世界大戦を舞台に鳥たちが活躍するという内容は全米の子供たちには受けが悪かったらしい。
受けが悪かったのは批評家にも同じで、イギリス仕込みのユーモアが完全に上滑りしていると散々のケナされようだ。やはりこのジャンルは米国製に一日の長があると言えそうだ。


Valiant

◆◆◆ ニュー・リリース


The 40-Year-Old Virgin
オスカー期待値:★★
評判がいいとはいえさすがにオスカーに絡むようなジャンルではない。ゴールデングローブ賞ならS・キャレルの主演賞を始めチャンスありか。


Red Eye
オスカー期待値:★★
ジャンル的なハンデに加え、クレイヴン監督の名前もオスカーとは無縁で敬遠されがち。わずかに望みがあるとすれば好調マクアダムスの演技賞か。


Valiant
オスカー期待値:
本命ピクサー作品のエントリーが予定されていない今年の長編アニメーション部門とはいえ、この低評価では出番なし。


The Untold Story of Emmett Louis Till
オスカー期待値:★★★★★★★
1955年に起きたエメット・ティル少年惨殺事件の真相に迫るドキュメンタリー。今年のこの部門は激戦だが、話題性と高評価ぶりからもかなり有力なコンテンダーとなりうる。


注) オスカー期待値は10個での評価となります。


◆◆◆ 次週リリース


さて次週はテリー・ギリアム監督が送るゴシック・ホラー・アドベンチャー「ブラザーズ・グリム」がスタンバイ。来月出品が予定されているヴェネチア国際映画祭開催を前に一足早く全米の劇場でお目見えとなるが、幸先よいスタートを切れるかどうか。「12モンキーズ」のヒットがあるとはいえ決して一般受けしやすいわけではないギリアムの演出が観客にどう評価されるか見ものだ。


他、洞窟に潜み罠にかかったドライバーたちを襲う吸血クリーチャーの恐怖を描いた「The Cave」も公開予定。こちらは無名俳優たちによるキャスティングでどこまで上位に食い込めるか注目だ。