8/5 - 8/7 全米BoxOfficeリポート | オスカーノユクエ 映画情報

8/5 - 8/7 全米BoxOfficeリポート

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◇ 「8/5 - 8/7 全米BoxOfficeリポート」
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◆◆◆ チャート・アクション


1. The Dukes of Hazzard
2. Wedding Crashers
3. チャーリーとチョコレート工場
4. Sky High
5. Must Love Dogs
6. 皇帝ペンギン
7. ステルス
8. ファンタスティック・フォー/超能力ユニット
9. 宇宙戦争
10. アイランド



●往年の人気TVシリーズ・リメイク作が大ヒット!
大味なアクション大作が観客にそっぽを向かれる中、今週初登場のコメディ「The Dukes of Hazzard」が期待を上回る好発進を見せた。「アメリカン・パイ」シリーズで人気爆発のショーン・ウィリアム・スコットと、映画にもなった人気バラエティ「ジャッカス」のジョニー・ノックスヴィルがコンビを組んだ本作は、往年の人気TVシリーズ「爆発!デューク」のリメイク。79年から85年にかけて全145話が製作される長寿番組となったTVシリーズの人気は健在だったようで、映画版もオープニング3日間で3000万ドルを超える大ヒットを記録している。
ただし、このオープニングのヒットに最も貢献したのはスコット&ノックスヴィルの集客力ということになるかもしれない。アブない魅力でティーンからの圧倒的な支持を誇る2人だけに、ハジけた笑いを期待する若者たちが数多く劇場に押し寄せたと推測される。


好スタートを切った「The Dukes~」だが、その勢いを持続させるのは難しそうだ。幅広い活躍を見せるスコットはともかく、俳優として認知されていないノックスヴィルやジェシカ・シンプソンのような輩が主演する本作に批評家がいい顔をするはずもなく、評価は散々なものとなっている。さらに、映画ファンからの反応もほぼ同じのようで、オープニングこそお祭り騒ぎを求めて若者が押し寄せたものの、次週以降は潮が引くように数字を落とすのではないか


The Dukes of Hazzard

●依然好調「Wedding Crashers」
「Wedding Crashers」は2位にランクダウンしたものの依然好調。着実に上映館を増やし、アベレージの衰えも見られない。トータルもすでに1億4400万ドルに達しており、2億ドルの大台も夢ではなくなってきた。3位に後退の「チャーリーとチョコレート工場」の倍のアベレージを記録している現状からして、「チャーリー~」超えはほぼ確実、さらに「宇宙戦争」の数字にどこまで迫れるかが焦点となりそうだ。

先週3位の「Sky High」は38%のダウンに留めて4位に踏ん張り、同じく5位の「Must Love Dogs」も42%のダウンながら5位に留まった。先週は後者がアベレージで勝ったが、今週は前者に軍配が上がっており、今後も持続力で上を行きそうな気配だ。

一方、先週4位と振るわなかった「ステルス」は予想通り大きく数字を落として7位にランクダウン。数字とランクの以降が1週早い公開の「アイランド」とほとんど同じという有様で、両作品とも5000万ドルに満たない興収で興行を終えることになりそうだ。

他、6位には「皇帝ペンギン」がジャンプアップ。すでにドキュメンタリー作品としては記録的なヒットとなっているが、今週に入って上映館を1000館増やすイケイケ体勢で更なる上積みを狙う。1800余館の上映となってさすがにアベレージに翳りは見られるものの、人気ぶりは相変わらずのようで、次週以降も検討が期待されている。


●カンヌを沸かせたジャームッシュ作品に批評家絶賛
Top10ランク外ではジム・ジャームッシュ監督の「Broken Flowers」がわずか27館の上映ながら16位にランクインする好ダッシュを見せた。本作は今年のカンヌ映画祭で審査員特別賞を受賞してカンヌにジャームッシュありを印象付けていたものの、欧州でより人気の高いジャームッシュ作品が全米で同じように評価されるかどうかは意見が分かれていた。
とりあえずBoxOfficeでは予想以上の歓迎ぶりを受けたが、批評家からも総じて暖かく迎えられているようだ。特にビル・マーレイの演技には賛辞が集中しており、早くも一昨年果たせなかったオスカー受賞の実現に言及するメディアもある。
ただし、公開時期のハンデやジャームッシュとオスカーの相性から考えると、現時点での優位を最後まで保つのは決して簡単ではないと言えそうだ。


Broken Flowers

●カーウァイ新作も好評
他、ウォン・カーウァイ監督が自身の作品「花様年華」の後日談として描いたドラマ「2046」も全米公開。昨年のカンヌお目見えから約1年遅れでの公開となったが、封切を待ちかねていたファンも多かったようで、4館限定ながらなかなかのアベレージを記録して好発進となった。
批評家からの反応も上々で、ムーディで色鮮やかなカーウァイの世界は相変わらず評判が良いようだ。日本のファンには残念ながら、木村拓哉の演技について言及するメディアはなく、大半はカーウァイの作り出す世界観を称える結果となっている。オスカーの可能性は皆無とは言わないもののそれほど高くなく、かろうじて撮影、衣装、美術あたりで目があるかと言ったところか。


2046


◆◆◆ ニュー・リリース


The Dukes of Hazzard
オスカー期待値:
批評家から総スカンを食う惨敗ぶりで一躍ラジー賞有力候補に。とくにノックスヴィル、シンプソンは格好の餌食となりそうな気配。


Broken Flowers
オスカー期待値:★★★★★
批評家絶賛もジャームッシュはオスカーに縁がない。ビル・マーレイの主演男優賞が最も有力で、それに次ぐのがジャームッシュによる脚本賞か。


2046
オスカー期待値:★★★
カーウァイ作品は全米でも人気だが、外国語映画部門以外での活躍は厳しい。かろうじて撮影、衣装、美術のどれかでチャンスありか。


注) オスカー期待値は★10個での評価となります。



◆◆◆ 次週リリース


さて次週。
最も大きな規模での封切が予定されているのは、ロブ・シュナイダー主演のコメディ「Deuce Bigalow: European Gigolo」。99年に公開された「デュース・ビガロウ、激安ジゴロ!?」の続編となる。前作は日本未公開ながら楽しめる一本と評判で、全米では6500万ドルを売り上げるスマッシュヒットとなっている。大きな成功を望むのはツライが、ライバルも見当たらずTop1デビューも夢ではない?


これに次ぐ規模で封切られるのがケイト・ハドソン主演のホラー「The Skelton Key」。「鳩の翼」のイアン・ソフトリーがメガホンをとり、ピーター・サースガードが脇を固める渋い作品だけにBoxOfficeでのブレイクは予想しづらい。1000万ドルを超えるスタートを切れれば大成功か。


上映館数は少ないものの、興行的な魅力があるのは「Four Brothers」のほうか。「ワイルド・スピード×2」で手堅い演出を見せたジョン・シングルトンが放つクライムドラマで、主演はマーク・ウォルバーグ、タイリース他。黒人層の支持を得られそうな作品だけに高アベレージで上位ランクインも十分にありそうだ。