マツダ・ロードスター スピーカーの音質アップ

今日ご紹介する1台は、先日の宇部店の作業からマツダのロードスターです。

元々はセグメント液晶オーディオディスプレイと呼ばれる外部入力付きＦＭ・ＡＭラジオが付いていたのですが・・

ディーラーでデミオ用のケンウッド製スマートナビに交換されて入庫となって、ベーシックパッケージとそのオプション

の取り付けと、ドア防振の作業を行いました。

ただし元がデミオ用のために配線は合ってもマウントが合っておらず、何かカバーの様な物を作って欲しいというご要望

でした。

ちょこちょこ修正しても上手く行かないので、一度取り外してバラバラにして、マウントの取り付けからやり直しました。

当社のデモカーのデミオのマツダコネクトをサイバーナビの１ＤＩＮタイプに交換しているのを知られていて、同じ様な感じで

という事でしたが、ダッシュに開いている穴の大きさが小さいので、こんな感じでカバーを取り付けました。

スピーカー関係はベーシックパッケージなのでドアはそのまま使用して、インナーパネルを取り外して外板裏にベーシック

防振の施工を行ないました。

外した内張りはセメントコーティングを施してから組み付けました。

ロードスターの純正ツイーターはリスナーから反れていて、ピュアディオブランドのＡＴＸ－２５ツイーターをスタンドを使って

角度をつけて、自然な音色で聴ける様にセットしています。

全ての結線が終わって音が出る様になったら、裏のカーポート下でエンジンをかけて音調整を行います。

お客様のＵＳＢにはＭＩＳＩＡさんの『ＳＯＵＬ　ＪＡＺＺ　ＳＥＳＳＩＯＮ』が入っていて、先月番組収録でＭＩＳＩＡさんにはお会いした

ばかりですから、このシステムでこれ以上生音に近づけられない！という所まで追い込みました。

しかし調整を始めて直ぐに「何か違う？」と思ったた、マツダ純正スマートナビに最初から１０６センチのディレイがかかって

いて、そこを全てゼロにしたら本人の声に近づいて来ました。

イコライザー調整では中音と高音がいまひとつ伸びきっていなかったので1クリックづつ上げてみたら、それはそれでわざと

らしい音になってしまったので・・

グローブボックス下のピュアコンの追加したオプションパーツの値をあれこれと変えて、音を追い込みまし。。

調整では特に４曲目の『運命ｌｏｏｐ』のマーカス・ミラーさんのベースの音の再生に注聴して、一度ライブで最前列で聴いた

事があり、ＰＡ通しながらもストレートで音を聴いているので、その時のイメージとＭＩＳＩＡさんの生声のイメージの両方が

きちんと聴ける様にセッティングを行ないました。

ピュアコン側のオプションパーツを取り付けているので調整幅が広くて、最終的にイコライザーは1ヶ所1クリック動かした

所がピークのパターンになりました。

ロードスターは他のマツダ車よりもドアスピーカーがリスナーの耳に近く、ドアの上限周波数決めるコイルの巻き数は

多めにしてちょうど良い音色になります。

昨日の夕方に仕上がったロードスターは、お客様が今朝広島県から取りに来られて、音の仕上がりには大変満足して

頂いて、「帰りの道中が楽しみです。」と言われて、広島に向けて帰られました。