手紙を、神様に、直接、
手渡すように、頼まれたので、
神社に置いてくるわけにも
いきません。
店があったので、寄ってみます。
土を売っている店です。
老婆が、森を守ると言っていたので、
手掛かりがあるかもしれないって、
思ったんです。
森に、土は、必要だからです。
2袋、買うことにしました。
レジに持って行くと、
レジを打っていたのは、
若くて、キレイな女(ひと)です。
スタイルもいいです。
手掛かりがほしいって、
思っていたので、
手紙を見せました。
「ゴミ捨て場に寝ていたお婆さんから、
この手紙を、
神様に手渡してって、
頼まれたんですよ。
神様って、どこにいるか、
わかりますか?」
ところが、彼女は、
手紙を受け取ると、
レジに入れちゃうんです。
機械式で、紙幣を巻き込むレジです。
手紙が、どんどん巻き込まれていきます。
「それ、お金じゃないですよ!
手紙です!」
彼女も、気づいたようです。
慌(あわ)てて、
手紙を抜き取ろうとします。
ところが、彼女のシャツの袖まで、
巻き込まれていきます。
みるみる、彼女が、脱がされます。
不思議なのは、シャツだけではなくて、
スカートも、
巻き込まれていくんです。
彼女が、悲鳴をあげて、
レジから逃げようとしています。
僕は、助けてあげたいんですけど、
ほとんど彼女が裸でいるので、
触るに、触れないです。
さらに、騒いでいた彼女の耳から、
何かが落ちます。
床で、激しく、
金属音が鳴ります。
見ると、
長くて、太いボルトなんです。
ー つづく ー
僕も、ときどき、
頭のネジが落ちます![]()
![]()




