5月6日はスーパームーン | 天下泰平

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※スーパームーンの時は月が巨大に見える

 今月は5月21日の「金環日食」が話題になっていますが、実は宇宙の動きとしては、もう一つ別のイベントがあります。

それは、最近NASAも動画を配信してまで世間に伝えている「スーパームーン」という珍しい月のイベントが明後日5月6日にやってきます。


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※月の最接近日(Perigee Moon)

 約1ヶ月(4週間)で地球の周りを公転している月は、軌道が楕円形であるため、公転の途中で地球に近づく時と遠ざかる時とがあります。

この中で最も月が地球に近づく時を「月の最接近日(Perigee Moon)」と言い、逆に最も地球から離れた時を「月の最遠日(Apogee Moon)」と言います。この2つの現象自体は、決して珍しいことではなく、毎月決まった周期でそれぞれ当たり前に起こっている現象です。

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※月が通常比14%増しで大きく見え、30%増しで明るく見えるというスーパームーン

「スーパームーン」とは、このうち「月の最接近日(Perigee Moon)」の時と「満月(もしくは新月)」が重なる状態であり、これは10年~20年に一回しか起こらない非常に珍しい現象と言われています。

ただ、一般的に「スーパームーン」は、満月と新月の両方のパターンが含まれてますが、自分が確認している限りは、新月と「月の最接近日(Perigee Moon)」が重なるのは、毎年1回~2回は起こっているので、本当の意味での「スーパームーン」とは満月の時のような気もします。

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※地球が月と太陽の引力で膨張する

 満月とは、太陽・地球・月が横並びになった状態です。「スーパームーン」では、月が最接近したことによる最大引力と太陽の引力とが重なり、普段より地球の一定方向に負荷がかかると言われています。

そのことで、一部の科学者や予言者の間では「スーパームーンの前後には地球に大災害が起こる」と信じられています。

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 しかし、昔は珍しい現象であったにも関わらず、ここ最近は非常に短い間隔で「スーパームーン」は起こっており、直近では昨年の3月20日の満月が「スーパームーン」でした。よって今年は2年連続となります。

ご存知のとおり、昨年の「スーパームーン」の直前に東日本大震災が発生しました。また、2011年の以前には2005年、1992年、1974年、1955年、1938年と「スーパームーン」は起こっていて、1992年を除いては、やはりその前後の期間で世界中で大きな災害が発生しているそうです。

1938年 ニューイングランド・ハリケーン
1955年 ハンターヴァレーの洪水
1974年 豪ダーウィンのサイクロン・トレイシー
1992年 特になし
2005年 ハリケーン・カトリーナ
2011年 東日本大震災


「それでは、今回も?」と思われるかもしれませんが、可能性としては十分にありえるかもしれません。ただ、この5月6日の直近というよりは、やはり5月21日の「金環日食」の前後の方が一番のトリガー期間だとは思います。「5月のシャク暦」であるように、彗星近日点も2つあるので18日~22日の間は特に注意が必要かと思います。

ただ、明日と明後日の2日間だけも一応トリガー日となっておりますので、連休最後も中規模な地震には多少警戒しておく必要もあるかと思います。