「読まず嫌い」 | よねちゃんのつれづれ便り

「読まず嫌い」

今日の地元紙と全国紙に、先日亡くなられた作家丸谷才一氏の話題が載っていた。

新聞社の論説委員室が舞台のせいかもしれないが、私も吉永小百合さん主演の「女ざかり」という映画を見て面白そうだと思って、原作本を近所の本屋さんになかったので、わざわざ買いに行ってもらった記憶がある。

楽しみに読み始めたのはいいが、かなづかいが現代かなづかいではなく、旧かなづかいだったから、最初は何かの間違いかと思った。まるで古文を読んでいるようで、途中でいやになって読むのをあきらめた。

舞台も現代なのに、なぜ旧かなづかいなのかも分からなかった。それが作家の信念であると分かったのはかなり後になってからだ。

毎年、ノーベル文学賞の候補者に、村上春樹氏が挙がるのかも私には分からない。どこか理屈っぽい感じがするのだ。

好きな作家、嫌いな作家もあると思うが、これも「食わず嫌い」ならぬ「読まず嫌い」というのだろうと思う。