2％の壁

障害者の法定雇用率が来年から現在の1.8％から2％に引き上げられるという。

障害をもつ人の就労への意識は上がっていても、補助金などの制度はあっても、中小企業などでは、トイレやエレベーターなどの設備にお金をかけられないといった事情もあるし、今の法定雇用率でさえ、5000社以上が達成出来ていない状況だ。

今の経済状況を考えれば、障害をもたない人でも職がないにもかかわらず、障害が重度であるほど職種も限られ、その数は決して多くはない。

それに、障害をもつ人を受け入れるという企業の心がまえがなければ、最初は戸惑いもあるだろう。その心がまえは経営者だけでなく、末端の社員にも必要だ。

障害をもつ人が努力をするだけでなく、企業がそういった人を育てる、見守る余裕がどれほどあるのかなとも思う。

そして、現在の法定雇用率も達成出来ていないのに、目標だけ高く掲げてもと不安な気持ちが否めない。