「食」について | よねちゃんのつれづれ便り

「食」について

ゆうべ、園山真希絵さんが「食は人を良くする」とおっしゃっているのを聞いた時、「なるほどなぁ」と思った。

それは、「食」は人間形成にも影響すると考えているからだ。

私は今、毎日病院食を食べている。けれど、内臓の病気ではないので、普通食だ。

しかし、朝と昼の量が多く、夕方の量が足りない。だから、消灯前にはたいていお腹がすく。「腹八分目」ではなく「腹五分目」の感じだ。満腹感がないと眠れないのでゆっくり食べるよう心がけるが、それでもあまり大差ない。

また、「おいしい食事は身体に悪い」ともよく言われるが、やはり、塩コショウなどのスパイスで食欲が増すこともあるから否定も難しい。甘い、辛い、すっぱいなどを舌で感じ、適度な刺激を与えることも必要だと実感しているから。

だから、病院の食事は薄味で、薄味のほうが好きな私でも、「もう少し塩コショウが効いていたらなぁ」とか、栄養士さんに味付けの工夫をお願いすることも少なくない。

もちろん、「病院食は治療食」だと言われたこともあるし、病棟に設置されている自動販売機にもわざわざ張り紙がしてあるし、栄養士さんも彩りや季節の食材を使われたりといった見た目だけでなく、薄味であっても、だしを工夫することでおいしく食べられるようにするなどの努力をされているのは分かるのだが、スパイスを加えることで「よりおいしく」、そして満腹感も少しは得られると思うのだけれど。

「おいしい」と感じるだけでもありがたいと思わなければならないのかもしれないが、毎日、口にするのなら、よりおいしく食べたいと思うのはぜいたくなことなのだろうか。

こう考えてしまうのは、病院生活では、食事が楽しみのひとつだからでもあるからだ。

それこそ、「さじ加減」が難しいのだろうなぁ。