一時帰宅 | よねちゃんのつれづれ便り

一時帰宅

今日、約2年半ぶりの一時退院。

昨年末から今年の初めにかけて、右腕の筋断裂だとか、左の前頭筋を痛めたりして、これまで、フォロー出来る限り、フォローをしてきた。足が動かない分、左手はもちろんひじや上半身の使える部分は使ってきたが、とうとう、にっちもさっちもいかなくなってきた。

リハビリも出来ることといえば、マッサージや腹筋、足上げ、自分なりに左右に動かしてみるだけ。

5ヶ月までは4、5周、リハビリセンターの一角で這っていたのに。

自分にとっては「這う」ことは歩くことと同じこと。電動車いすで移動することとはまた少し意味合いが違う。這う時に、唯一、自分の足が動くとはっきりと実感出来るときなのだ。

それが出来れば、家の自室のトイレに行ける、ベッドの乗り降りが出来る。それが出来ていたから入院する前までは「自由」があった。

満身創痍ともいえる今の自分の身体にとって、今回の一時退院は予想だにしていなかった。

四つんばいの保持、這うことすら出来ないのに、いったいどうすればいいのか?不安が一気に押し寄せてきた。

だから、今回の一時退院にあたり、主治医から親に病状について説明してもらった。

出来ない、出来ないと思っていたら、出来ない。ベッドの乗り降りくらい、2ヶ月ほど前まで出来ていたのだから何とか出来るだろう、少しの距離くらい移動出来るさ、あきらめたらそこで終わりだから。

ところが、いざ、家に帰ってやろうとするも、イメージトレーニングは出来ているが動かない。ほふく前進や転がって移動するだけでなく、ビニールやスライディングシートを使ってみたり、休憩しながらやっている。

今回の一時帰宅にはどんなところに問題があって、解決の糸口を探す意味がある。

そして、気分転換の意味も。今の私にとっては、おかしなことだが病院生活が「日常」で、自宅の生活が「非日常」だからだ。

改めて思った。病院生活は車いす生活には「快適」なように出来ているのだと。