民主主義と成果主義とのほどよいバランスとは? | よねちゃんのつれづれ便り

民主主義と成果主義とのほどよいバランスとは?

鹿児島県阿久根市の竹原市長が自身のブログで1月1日付の定期昇給を凍結すると発表した。

民間企業の考え方を公務員にも取り入れようというのは理解出来るし、凍結の事が書かれた文章の中に“能力の低い者は処分する”とも書いてあったり、機能しない役所なんていらないといった趣旨の事が書いてあり、それだけ職員に対してもっと緊張感(危機感)を持って仕事をしろということなのだろう。

でも、市のトップの表現としては、過激すぎる。またはそれだけ危機感を煽らなければ分かってもらえないという事の裏返しなのだろうとも思う。

ひとつ疑問に感じたのは、事前に職員に対して、個人のブログであっても、市長の考え方が書いてあるから、読んでおきなさいと言われていれば話は別だが、そうでないなら、口頭や役所内だけで使えるメールや文書できちんと残るかたちで伝えればいい事だと思う。

透明性を高める意図があったとしても、何でもかんでも見せればいいというものではないと思うから。

最終的な判断は市長である自分が下すのは当たり前だが、事前に諮問するなどの筋をちゃんと通すべきだ。

何でも自分だけで決めてしまうのなら、市長という役職にはある程度の権限が与えられているのは分かっているが、傍目(はため)から見ていて権限を思うままに振りかざしている独裁者を彷彿とさせる。

もちろん、市民の中にも、市長支持者とそうではないほうがいると思う。それが民主主義というものだろうから。

再選挙で信任されたからといって、何をやっても、言っても構わないわけではない。

時には、歯止めをかける人がいなければ“暴走”は止まらないと思う。

問題を投げ掛けるのは構わないが、このままでは、阿久根市のイメージが悪くなると同時に、阿久根市の選挙民の見極める目がないのを全国にさらしているのと同じ事だと、他人事(ひとごと)ながら感じてしまう。


メディアも決して面白がって取り上げているわけではない。

市長という、市の顔ともいうべき責任ある立場の人がするべき行動や表現ではないからニュースになるのだ。


考え方すべてを否定するわけではないが、もっとご自身のポジションを考えて頂きたいと思う。