「勝ち負け」ももちろん大事だけど

全日本フィギュア選手権を見ていたら、武田奈也（たけだなな）選手が出てきた。


銀盤の上を華麗でいてなおかつ楽しそうに滑っている。作り笑顔ではない、ほんとうの笑顔のように思えた。


それを見ながら、数年前の浅田真央を思い出した。その時は、今のようにオリンピックに選ばれるかというプレッシャーに押し潰されることなく、もっと演技する事を楽しんでいた。

今はオリンピックに出る事が目標なのかもしれないけれど、スポーツは楽しむ事が原点なのになと思ってしまう。

しいていえば、楽しむうちは趣味で、勝ち負けにこだわり、お金がからんだら、それが「職業」になってしまう。だんだん上を目指す気持ちは分からないわけではないけれど。

学校の部活動にも同じ事がいえる。楽しむんじゃなくて、勝ち負けが優先されすぎているような気さえする。


休みともなれば、親をも巻き込んで、大会に参加する。子どもたちはもとより、指導する先生方にも休みもない。

もちろん、スポーツをやる上で勝ち負けも大事な要素なのは分かるが、これでいいのかと思う事もある。