もちつき | よねちゃんのつれづれ便り

もちつき

小学校ぐらいまで、年末は母の実家でもちをついて、それをみんなで丸めていた。


年末の恒例行事みたいなものだった。

もちをつくのは餅つき機だったが、丸めるのは孫も含めてみんなでやっていた。

中にあんを入れるのは誰がやっていたんだろう。ばあちゃんだったのかな?

あん餅や、青のりを混ぜて青のり餅を作ったり、こっぱ(さつまいもを干したもの)を餅に混ぜたり…。こっぱ餅は甘くてお菓子みたいでおいしい。今でも時々食べたくなる。

県外で寮生活をしていた時、こっぱ餅をお土産に持っていったら、珍しがられて喜ばれた。

こっぱ餅だけは買っていたような気もする。

何種類か餅をついて、それを丸めて、粉をふって…ほぼ1日がかり。餅を丸めている時はねんど遊びみたいで楽しかったなぁ。

高校の時も一時期、寄宿舎にいた事もあって、寮を離れてからも餅つきに呼ばれた事がある。

杵を使って餅をついた。杵はとても重かったが、餅つき機を使ってついた餅よりもねばり気があるように感じた。

最近、餅つき機のCMも見なくなった。その代わり、目につくようになったのは、ひとつひとつがビニール袋に入った餅のCM。カビも生えない代わりに、ちょっと寂しい気もする。

そういえば、干し柿づくりも近所では見かけない。

ひとつひとつ年末の風物詩が消えていくみたいで、寂しさを覚えるのは、私だけだろうか。私が古い考えなのだろうか。