いざ、夜の街へ! | よねちゃんのつれづれ便り

いざ、夜の街へ!

昨日の夕方、街へ出かけるために、外でタクシー待ちをしている時に感じた風のにおい…どこからかソースのようなおいしそうなにおいがしてくる。どこかでお好み焼きでも作っていたのかな?

小学校時代の恩師と待ち合わせをして夜の繁華街へ。夜に繁華街へ出るのは電動車いすになって初めてだ。

待ち合わせ場所からお店まで10分ほど。恩師と横に並んで話しながら移動する。これは手動車いすではなかなか出来ないこと。手動車いすの時は押してもらいながら、後ろから話しかけてもらう事が多かったけれど、電動車いすなら話をしながら、ペースに合わせて一緒に移動出来る。顔を見ながらコミュニケーションがとれるありがたさ…周りから見たら、なんて事ないかもしれないけれど、私にとって以前は横に並んで歩く(動く)ことが“夢”だった。でも、電動車いすに乗るようになり、その夢が叶った。

恩師の奥様が経営されているお店に到着。

中に入るとカウンターとテーブル席があり、テーブル席だとどうしても操作レバーが当たってしまい、きちんと奧まで入る事が出来ないので、カウンター席にした。トイレも車いすごと入る事は出来ないが、他のお店に比べれば広めな作りだった。

1時間ほど、恩師の奥様も交えて私と恩師とおつまみを頂きながら、ビールを飲んでいると、高校の同窓会を終えた方々がいらっしゃった。

女性も数名いらっしゃったが、男性が多く、クルーザー船の話やら、ラジコンヘリ飛行機の話が出て「男のロマン」話でしばらく盛り上がった。男ってプラモデル作ったりするの好きだしな。いくつになっても、どこかに少年の心を持っているのかなと思いながら、話を聞いていた。

いろんな話をしたりカラオケを楽しみながら(カラオケで歌ったのも3年ぶりくらいかもカラオケ)梅酒を飲んでいたら、トイレに行きたくなった。

「すみません」と言いながら、トイレへ向かう。用を済ませ、車いすに移ろうとするが、身体が思うように動かない。

恩師に「抱えて下さい」とお願いして手伝って頂くが、それでもいつものようにスムーズにいかない。すると、一緒に飲んでいたお客さんのお一人がヒョイと抱えて下さった。

「ありがとうございます」とお礼を言うと、「力だけはあるけん、気にせんで良かよ」とおっしゃった。

その方が、帰り際、「また一緒に飲もうね。」と言われ、私も「はい」と言い、笑顔でお店を出られた。私はその方の後ろ姿を見ながら「一期一会」という言葉が浮かんだ。

結局、お店に閉店まで居着いてしまい、家に帰り着いた時には、日付は変わっていたが、よく飲み、よく食べ、熱唱し!?楽しい夜を過ごした。