BRAHMANの5年ぶりのニューアルバム「梵唄-bonbai-」を聴いた。
CD&アナログ盤を聴き、両方併せて現時点で、もう5周しました。
そして、初回限定のDVDを視聴し、また、MCダイジェスト集も全部聴きました。
一つずつ感想を話します。
まず、特典のMCダイジェスト集から話します。
震災以降、ライヴでMCをやるようになったトシロウ。
前作「超克」から自分のMCも記録に残して行くようになる。
今回のMCダイジェスト集は、2014年から2017年の間に、これまでライヴDVDで公開されていないライヴのMCが厳選して収録されています。
14本のライヴMCが収録されていますが、そのうち3本は実際に自分が参戦したライヴで、思い出も振り返りながら楽しくMCを聴きました。
その中で、今回の14本のライヴのMCを通して感じたのは、14本のライヴのMCが全部繋がっていること。まるでコンセプトアルバムを感じてしまいますね。
ここで繋がっていると感じたのは、「生きること、そして「命」がテーマになっているように感じました。そして、ZeppのMCでも触れられているように国や国の関係ではなく、「個」と「個」の繋がりしか信用しないとトシロウが言っているが、その「個」と「個」の繋がりが今のブラフマンの根底にあるテーマであるように感じます。
何故、いきなりニューアルバムの特典に付いているMCダイジェスト集から話しを切り出したかと申しますと、この「生きる」、「命」、「個と個の繋がり」がニューアルバム「梵唄」のテーマにリンクしているからです。
では、ニューアルバム「梵唄-bonbai-」の感想について話します。
まず、このアルバムで実質上の新曲は1曲目から4曲目までで、5曲目以降は既に発表されている曲ばかりですが、ライヴでちょくちょく演奏されていた12曲の「満月の夕」のカバー曲のみ初の音源化になります。
ですが、ブラフマン、シングルで発表されたからと言って、そのままでアルバムに入れたりはしません。
ブラフマンは一度発表されたシングルでも、ライヴを通して曲が育てられて行くのです。
最新シングル「今夜/ナミノウタゲ」はそのままアルバムに収録されているものの、「不倶戴天」以前のシングルはアレンジを変えて、ライヴで育って行った完成形がアルバムに収録されていますね。
まあアレンジ違いは大して問題にならないくらいアルバム全体がぶっ飛んでいること。 「今夜/ナミノウタゲ」はシングルだけ聴くと、落ち着いた曲のようにとれます。
しかし、アルバムそのものは全体として「生きること」や「命」をテーマに赤裸々にで荒らしくハードコアを奏でる曲と曲の合間の安らぎや温かさが「今夜」や「ナミノウタゲ」から感じられます。
また、この2曲に、「満月の夕」が震災復興支援活動を通してトシロウ自身体得した「個」と「個」の繋がりがよく出ているように感じます。
さて、DVDですが、2015年8月12日に新宿のアンチノックで行われた「 尽未来際 ~開闢~」のライヴ映像ですが、このライヴには参戦しました。
そのときのことはよく覚えています。
このときのレポをリンクしておきます。
最後になりますが、初期の頃のブラフマンを知っているとかエアジャム世代で2000頃のブラフマンを知っている、そのようなことは大して重要ではありません。
ブラフマンは常に最前線で時代とともに活動して来たバンドで今が大切です。
その時代、時代にブラフマンとともに常に歩んでいくことこそ重要であると思っています。
YouTubeやケーブルテレビだけ見て良いと言っているような人とは熱量が違うんです。
さて、明後日のブラフマンの武道館のライヴを楽しみにしています!!