任務と仲間、どちらを選ぶ?「ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE」 | パンクフロイドのブログ

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ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE 公式サイト より

 

チラシより

IMFエージェント、イーサン・ハントに課せられた究極のミッション----全人類を脅かす新兵器が悪の手に渡る前に見つけ出すこと。しかし、IMF所属前のイーサンの“逃れられない過去”を知る“ある男”が迫るなか、世界各地でイーサンたちは命を賭けた攻防を繰り広げる。やがて、今回のミッションはどんな犠牲を払っても絶対に達成させなければならないことを知る。その時、守るのは、ミッションか、それとも仲間か。イーサンに、史上最大の決断が迫る----。

 

製作:アメリカ

監督:クリストファー・マッカリー

脚本:エリック・ジェンドレセン クリストファー・マッカリー

原作:ブルース・ゲラー

撮影:フレイザー・タガート

美術:ゲイリー・フリーマン

音楽:ローン・バルフェ

出演:トム・クルーズ ヘイリー・アトウェル ヴィング・レイムス

         サイモン・ペッグ レベッカ・ファーガソン ヴァネッサ・カービー

2023年7月21日公開

 

探知不能な筈のロシアの原子力潜水艦が不可解な“事故”を起こす導入部から謎めいています。続いて、アラビア半島の砂漠でイーサン・ハントが元MI6のイルサから“2つの鍵”のうちのひとつを受け取り、米国諜報組織のトップの会合の場に潜入するという導入部からスリル満点。この後も“2つの鍵”を巡って、CIA、武器商人、イーサンと因縁のあるガブリエルなどが入り乱れ、アクションに次ぐアクションの展開に終始興奮させられます。

 

創意工夫を凝らしたアクションは随所に見られ、ローマ市街のカーチェイスは、ミニのフィアットに乗り込んでからのユーモラスな走りも面白いです。また、そのカーチェイスではイタリアの道路事情、イタリア人の杜撰さも垣間見えて楽しみが増してきます。そして、オリエント急行を使っての列車の屋根の上でのアクションも然ることながら、橋に爆破物を仕掛けられてからの危機の連続を、主人公がどのように乗り切るのかが見ものとなっています。

 

主役のトム・クルーズは60を過ぎているにも関わらず、アクションスターとしても現役感バリバリなのが凄い。直近でハリソン・フォード主演のインディ・ジョーンズシリーズの新作を観ただけに(あれはあれで枯れた味わいがあっていいのですが)、両者の動きの違いが鮮明になります。

 

娯楽作として大いに楽しめた反面、この類の映画にしては些か上映時間が長過ぎたのが気になりました。アクションシーンが見所満載のため、2時間以内に収めるのは難しいとは思いますが、2部作の前半なのですから、もう少しコンパクトにまとめて欲しかったです。

 

タイトルにPART ONEと表示されているように、本作はこれ1本で完結するのではなく、続きがあります。To Be Continuedのような終わり方はあまり好きではないのですが、それを差し引いてもPART ONEは面白さてんこ盛りでした。

 

ただ私の場合、このシリーズに限らず、大抵のアクション映画は観たそばから忘れるタチ。印象的な描写は憶えていても、話自体忘れることが多いです。したがって、この映画もご多聞に漏れず忘れる可能性が高いですね。PART TWOがいつ公開されるかは不明ですが、せめて映画の冒頭は前作のおさらいを軽くした上で、本編に入ってもらいたいです。