「その後、オオカミはどうなったの?」と思われていた方もいらっしゃったかと。
お待たせしました、今回はオオカミの植毛表現にチャレンジ!
フェイクファー向けの10~30mm位のファー素材のモールから軽くつまめるほど切り出しながら
文字通り「植毛」していきます。
手芸店でこういった素材を見繕って揃えます。パッケージのシルエット画が想像力を掻き立てますね!
ちなみに私のようなオジサンが手芸店を熱心に見回っている姿は違和感がスゴイです。
ですので、今後は主にネット注文で取り寄せることにしました。(笑)
粘土でモールドした毛並みに沿うように、毛の流れを作っていきます。
白く見えるプラ皿には水で薄く溶いた木工用ボンドを用意してあり、これを平筆で塗布して毛を接着・固定しています。
下地に貼った毛よりやや短く重ね張りしながら厚みを加えていきます。
オオカミの毛皮は主に3種類の毛質に分けられます。
(1)胸~腹側を覆う細く柔らかい毛が密集して、動きやすく保温に適した毛質。
(2)体側を覆うシープボア状のボリュームのある毛質。雪や水分をはじいて内部に空気を蓄える
ことで体温が下がらないように保つ。
(3)主に頭部から背面を覆う黒っぽく、太くて硬い毛皮。 紫外線や、雨・風から体を守る
「外套」のような毛質。
首周りのボリュームある毛質はオオカミのシルエットを特徴付けます。
腹側の白い毛は、塗装では影になることが多く表現することは難しい。
このファー素材は一見ただの白い毛ですが、光が当たると銀色に反射して毛並みの存在を主張します。
関節より下の部分はさほど厚みはありません。雪の中を走る場合、その方が足抜きが良く動きやすくなります。
ある程度厚みが出てきたら、房状にまとめて貼り付けながら全体のシルエットをデザインしていきます。
木工用ボンドの溶き具合は、表面が乾燥しない程度にかなり薄めに保っています。
茶色の植毛用カールモヘアをふわりとかぶせて、柔らかさを出すテストです。
毛素材特有のエアー感はもちろんですが、やはり発色の良さは塗装では再現できない味わいがあります。
逆光で見たときに体の輪郭が「ライトライン」で柔らかく浮かび上がるのは、やはり毛並みならではのリアリティですね。
ワチャワチャした毛の先端を刈り込んでいけばかなりスッキリするとは思いますが、作業としてはこの辺で良しとします。
今回は毛素材の植毛手順について、かなり実践的な経験値を得ました。「十分やれる」という手ごたえを得たことが最大の収穫。
ただし、画像を見てお分かりのように、この毛並みは「オオカミのもの」とは程遠いと言わざるをえません。
更なる毛素材の探求の上、あらためて「オオカミのリアルファー表現」に進みます。
すでに3種類のファー素材を手芸店に発注しました。到着が待ち遠しいです!
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さて、今回の番外編はこちら、「クイーン・ベストヒット・インジャパン」です。
昨年、映画「ボヘミアン・ラプソディ」の大ヒットで日本でも人気が再燃したクイーン。
12曲入りの本CDは日本のファン投票によって選ばれたベスト曲集というユニークなもの。
「炎のロックンロール」「TEO TORRIATTE」など思い出深い曲ばかりで、思わず口ずさんでしまいます。
なお人気投票第一位は「愛にすべてを(Somebody to Love)」でした!
小曲「Good Old-Fashioned Lover boy」が含まれているなど、日本のファンらしい選曲も楽しい。
なお私自身のクイーンベストヒットは「Save Me」、アルバムなら「クイーン II 」です!