「NPOの信頼性向上のために中間支援ができること」報告 | パブリックリソース財団の活動報告

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日々の事をお伝えします

公益財団法人パブリックリソース財団では
去る2月17日(月)に
「内閣府ノウハウ移転事業公開セミナー 
~NPOの信頼性向上のために中間支援組織ができること~」
を開催いたしました。

本セミナーは大きく3つのパートにわかれており、
最初にNPO法人等の信頼性向上のための手法やツールを
他の中間支援組織と共有する「ノウハウ移転事業」についての結果報告
次に組織診断シートを使った個人ワークとグループディスカッション、
最後にグループディスカッションの内容をもとにした
公開ディスカッションの順に進行しました。

<プログラム>
14:00~  開会あいさつ
14:10~  本事業の概要報告
      ・NPOの信頼性向上と組織診断の役割
      ・組織診断方法        
・組織診断シートの構成
15:00~  ワークショップ:診断シートを使ってみよう
16:00~  公開ディスカッション
17:00   閉会

それぞれのパートについて簡単にご報告します。

内閣府4

■事業の概要やセミナーの目的(岸本)

寄付の推進を専門とする公益財団法人である当財団は、
寄付推進のためにはNPOの信頼性向上が必要だという問題意識を持ち、
NPOの組織基盤を高め、信頼性向上につなげようということで
「組織診断ノウハウ」の開発を行ってきた。

そのノウハウを他の中間支援組織に移転しようという目的の元、
「NPO法人 杜の伝言板ゆるる」、
「一般社団法人Bridge for Fukushima」、
「NPO法人 東海道・吉原宿」、
「NPO法人 藤沢市市民活動推進連絡会」
の4つの中間支援団体に組織評価指標のノウハウ移転を行い、
その中で、組織診断のツールとして使用する組織診断シートの改善を重ねてきた。

当財団が開発してきた組織診断シートは、
①内容が網羅的で見落としが防げる、
②結果が点数化されるので組織の合意形成の材料にできる、
③組織診断に加え社会変革につながっているかもチェックする、
といった特徴がある。

■組織診断シートの構成(田口)

組織診断シートは
「マネジメント能力」
「人材」
「財務管理」
「事業の全体像」
「事業の効果を上げる」
という5種類のシートから構成されている。

各領域はさらに小項目にわかれており、
それぞれの小項目の中にいくつかの設問が用意されている。

各設問に対しては
「大変よくあてはまる」から
「なんとも言えない」まで
5段階でチェックを入れる。
「大変よくあてはまる」が3点、
「まったく当てはまらない」が0点
というように点数を配分し、
同じ団体の複数人の方の回答を集計して結果を見る、
という使い方になっている。

集計結果を見るときは、
点数が低くなっているところに加え、
回答者によって点数がわかれているところも注目するポイントになる。

■実際の組織診断シートの一部に回答(個人ワーク)

■グループごとにシートの改善点についてディスカッション
・ファシリテーターは中間支援団体の方とパブリックリソース財団のコンサルタント
NPO法人杜の伝言板ゆるるの大久保さん、
一般財団法人Bridge for Fukushimaの小沼さん
NPO法人東海道・吉原宿の千野さん、
NPO法人藤沢市市民活動推進連絡会の生田さん

グループディスカッションでは
「設問の表現が曖昧なのではないか」、
「総会に関する設問が必要だ」、
「集計結果について組織内で話し合うことで
 組織の目指す方向を共有しやすくなるのではないか」

など様々な意見が出ていました。

今回のセミナーにはNPO支援の方、NPOの方、
NPOのコンサルタントをされている方など、
いろいろな立場の方が参加されており、
多様な視点から活発な議論がかわされていました。

■全体討議~グループ報告と公開ディスカッション
公開ディスカッションでは
「設問内容を団体の規模や活動期間によって変えるべきか」、
「診断シートを団体の認証システムに使うとしたらどのような改善が必要か」
「設立したばかりの団体には中期計画や事業評価に関する設問は難しいのではないか」、
「一通りの設問があったほうが目指すべき方向が確認できてよいのではないか」、
「毎回同じ設問で組織診断を行うことで団体の成長がわかるのではないか」、
「認証制度に使うには自己評価ではなく第3者からの評価が必要だろう」、
「組織運営がきちんと行われていることを裏付ける客観的な証拠が必要だろう」
などの意見が出されました。

このように、様々な視点からの意見が活発に出され
大変内容の濃いセミナーとなりました。

参加されたみなさま、ありがとうございました。