【第7戦】チェコ大会（オストラバ)10/13～10/17
男子：中村健人
第1戦～第5戦の上位者1名
女子：第1戦～第5戦の上位者1名または補欠選手
やはり注目が集まるのはは、男子の中村健人、女子の西野友毬、藤澤亮子各選手。3人はそれぞれグランプリファイナル進出経験があり、西野、藤澤選手はすでに表彰台にも立っている（西野07年ファイナル３位、藤澤08年ファイナル２位）。特に今シーズンの西野選手は、小さなころから師事してきた岡島功治コーチの元に戻り、気力も充実して練習に臨めている様子だ。
また一足先にジュニアを卒業した羽生結弦選手と同い年のライバル、今年から高校生になる日野龍樹、田中刑事両選手の奮起も期待したいところ。女子ではすでに一度シニアに上がり、昨年のシニア全日本選手権で8位と大健闘した後藤亜由美選手が、何とジュニアのグランプリシリーズ初エントリー。長久保裕コーチの元でつけてきた実力を、存分に発揮してくれるか。
ジュニア一年目の新人としては、昨年の全日本ノービスA2位の庄司理紗選手に期待したい。新しくフィギュアスケートクラブが発足した東伏見のリンクで練習中だが、同じリンクで滑ったシニアのベテラン選手からも「庄司選手、めちゃくちゃうまいですよ！」と高評価を得ている。
そしてぜひ楽しみにしたいのは、アイスダンスで5シーズンぶりに日本代表がジュニアグランプリに参戦すること！ 小松原美里＆水谷心組は、結成1年目の昨シーズン、モンブラントロフィーに出場し、いきなり12組中５位に入賞。海外ジャッジからの評価も高く、久しぶりのジュニアグランプリエントリーカップルとなった。奇しくも5シーズン前にジュニアグランプリ岡谷大会に出場したのは、澤山璃奈＆水谷太洋組（現在水谷太洋選手は平井絵己選手と組んでシニアで活躍中）。水谷兄弟は兄・弟とも、パートナーを変えながらもじっくり腰を据えてアイスダンスに打ち込んでいる。今シーズン、世界ジュニア選手権には、男子3人、女子3人が日本から出場できる。代表選考は全日本ジュニアなど国内戦が主な対象になりそうだが、やはりグランプリシリーズから存在をアピールしたいところ。中村健人選手のようなジュニア最後のシーズンとなるベテランから、新人の庄司理紗選手まで。フレッシュな戦いに、ぜひ注目を。
＊写真上は庄司理紗選手、下は日野龍樹選手。ともに2009年全日本ジュニアでの演技
photo/Masami Morita text/Hirono Aoshima
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